ブランド・ジャパン2025 結果発表
2025年3月21日、日経BPコンサルティングが「ブランド・ジャパン2025」の調査結果を発表しました。この調査は、一般生活者を対象にしており、過去24年間にわたり、ブランドの価値を評価するプロジェクトとして知られています。今年の調査には約6万2千人が参加し、各ブランドの「総合力」が評価されました。
YouTubeが4度目の首位!
結果として、YouTubeが総合力ランキングで89.1ポイントを得て、3年ぶりに首位に返り咲きました。YouTubeは便利さ(コンビニエント)や革新性(イノベーティブ)で高評価を得ており、特にコンビニエントランキングでは4位、イノベーティブランキングでは5位に位置付けられています。
2007年に日本でサービスを開始して以来、YouTubeは急成長を遂げ、現在では月間のユーザー数が7,370万人を超えています。この人気の理由は、機能改善を継続的に行っていることに加え、クリエイターとの良好な関係を築いていることです。その中でも特に人気のコンテンツは、Creepy Nutsによる楽曲「Bling-Bang-Bang-Born」で、この曲は2億回以上再生されています。また、「猫ミーム」の投稿は上半期だけで16億回以上の再生回数を記録しました。このような強力なコンテンツと親近感を持つブランドイメージが評判を呼び、首位獲得に貢献しています。
トップ5に入ったブランド
調査結果によると、YouTubeに続いてGoogleが2位(86.0ポイント)、ローソンが3位(85.5ポイント)、無印良品が4位(84.5ポイント)、ユニクロが5位(84.2ポイント)という結果になっています。
特にGoogleは、AIを活用したインタラクティブな検索広告を導入し、ユーザーに合わせた情報提供を実現。これにより、コンビニエントな体験を高めています。ローソンも、最近の施策が高評価を受けており、特に「盛りすぎチャレンジ」と呼ばれる増量キャンペーンが注目されています。
無印良品は、サステナブルな商品開発に取り組んでおり、地域経済への貢献も意識した活動を行っています。ユニクロは、エアリズムやヒートテックといった人気商品を中心に、品質向上に努めています。
上昇ランキングの動向
さらに、ローソンやNetflix、生茶なども「総合力」の上昇ランキングで高い評価を受けています。特にローソンは13.4ポイントの上昇を記録し、Netflixも12.6ポイントの上昇がありました。これらのブランドは、物価上昇や消費者の節約志向を反映した施策を行い、より訴求力を高めています。
まとめ
「ブランド・ジャパン2025」の結果は、消費者の価値観の変化を的確に反映しており、特に流通、EC分野でのブランドへの関心がますます高まっています。今後とも、ブランドの進化を目の当たりにできることが期待されています。日経BPコンサルティングは、次回以降も注目の調査結果を提供し続けることでしょう。