佐渡汽船がAIで多言語案内を強化 訪日外国人も安心のサービス
佐渡汽船が進める多言語案内の新たな試み
新潟エリアでの旅行の重要な交通手段として知られる佐渡汽船。訪日外国人へのサービス向上を目指し、ターミナルでの案内を多言語化する取り組みを進めています。これは2023年1月から始まったプロジェクトであり、同社は様々な言語に対応した新しいシステムを導入しました。
何が変わったのか?
これまでは日本語以外の言語での案内がまだ限られていましたが、これからは以下の内容が多言語で提供されます。
1. 空席案内のサイネージ(日・英・中)
2. ターミナル内の音声案内(日・英・中・韓)
特に空席案内については、これまで日本語のみの案内だったため、外国人旅行者には情報が分かりにくかったのですが、今後は日本語、英語、中国語がサイクリックに表示されることで、より分かりやすくなります。また、音声案内に関しても、これまで英語の案内はあったものの情報量が日本語に比べて不足していました。それが中国語と韓国語が追加され、内容も日本語と同様の詳細さに改善されます。
AIを活用した最新技術
この多言語案内の実現には、株式会社ティファナ・ドットコムとの協力が欠かせません。同社の「AIさくらさん」という技術を活用し、テキストの読み上げや翻訳機能を駆使して、船舶の運航状況と連動した自動放送システムを開発しました。
従来の音声案内はあらかじめ録音された内容を使用しており、変更がある場合には再度録音する必要がありました。しかし、新しい自動放送システムではAIの力を借りて自動的に英語、中国語、韓国語へ翻訳が可能となり、一層迅速かつ正確な情報提供を実現しています。
未来に向けた取り組み
さらに、システムへの日本語入力はキーボードだけでなく音声でも対応しており、使いやすさを大幅に向上させています。このように、訪日外国人の利便性を高めることを目指し、佐渡汽船はデジタルトランスフォーメーション(DX)を一層推進していく予定です。
特に、最近の「佐渡島の金山」の世界文化遺産登録によって、観光客の数が増えることが見込まれている中でのこの取り組みは非常に重要です。これにより、訪れる人々が安心してターミナルを利用でき、充実した旅行体験を享受できるようになることでしょう。
まとめ
訪日外国人の皆さんにとって、コミュニケーションの障壁が低くなることは大きなメリットです。佐渡汽船が進める多言語対応の取り組みは、旅行の利便性を向上させ、新潟エリアでの滞在をさらに楽しむ手助けとなることでしょう。今後もこのような取り組みが評価され、佐渡汽船が外国人旅行者を迎えるための拠点としてますます発展していくことを期待しています。