2025年大阪・関西万博で再生水の未来を体験しよう
2025年7月13日から7月17日の間に開催される大阪・関西万博において、新潟県の特別催事「新潟の彩り ~伝統文化とものづくりの技~」が注目を集めています。その中で、ユニトライク株式会社がブースを設置し、微生物を利用した水再生装置「バイオランドリー」を展示します。
1. バイオランドリーとは
「バイオランドリー」は、ユニトライク株式会社が開発したユニット型のウォーターチェンジャーです。通常のフィルターを使用せず、微生物の力で水を浄化する技術を取り入れています。約30分ほどの循環処理で、生活用水に再生し、SDGs(持続可能な開発目標)に適合した環境負荷の少ない製品です。
この装置は、特に弱い地域や災害地での水再生に対して大きな可能性を秘めています。実際には、令和6年に発生した能登半島地震の被災地でも活用されたという事例があります。
2. 展示ブースの見どころ
2025年の万博では、新潟の魅力を発信するために3つのゾーンで構成された展示ブースが設けられています。導入ゾーンでは新潟の地域資源や伝統文化をPRし、体感ゾーンでは花火や錦鯉、伝統工芸品を実際に触れることで楽しめます。また、交流ゾーンでは新潟市や糸魚川市、津南町の魅力を紹介するブースが用意され、訪れた方々と新潟の交流が生まれることでしょう。
3. 微生物の力で水を再生
バイオランドリーでは、自然界の微生物の力を使って水をきれいにします。具体的には、使用された水を約30分で循環させ、風呂水基準レベルの生活用水に変えます。メンテナンスも簡単で、フィルターを使用しないため、廃棄物も発生しません。このシステムにより、省エネルギーで運用可能なことから、再生可能エネルギーを取り入れたソーラーパネルとの併用が期待されています。
4. 地元の想いと未来への展望
ユニトライク株式会社の代表、村上秀樹氏は、「今回の万博出展は、私たちの技術力を世界に広め、環境問題に貢献する貴重な機会だ」と語ります。これまで長年培ってきた技術を通して、新潟が誇る伝統と近代テクノロジーの融合を示したい考えです。
5. 新潟の美しさを感じる場
万博の期間中、来場者は実際に再生水を使用した手洗い体験ができます。その使い心地や微生物の力を感じ、環境に優しい技術の実際を見て感じることができる貴重なチャンスです。そして、新潟の豊かな自然と調和した水再生技術の重要性を理解してもらうための一歩となることでしょう。
開催概要
- - 主催:新潟県産業労働部、農林水産部
- - 会期:2025年7月13日(日)~17日(木)
- - 場所:大阪・関西万博ギャラリーWEST
- - 催事概要:公式サイトリンク
ぜひ、来場して新潟の技術と文化を体感し、新たな環境ビジョンの実現へ向けた一歩を踏み出しましょう。