シニアの買い物行動:最近の調査から浮かび上がる傾向
近年、シニア世代の買い物行動に大きな変化がみられています。株式会社mitorizの調査によると、60歳以上のシニア層において、ドラッグストアが特に人気を集めていることが明らかになりました。また、デジタル化の進展も影響しており、店舗アプリやLINE通知が利用されています。
1. 買い物の頻度と時間
調査によると、シニア世代は買い物に「週に2~3回」行くという回答が最も多く、45.4%を占めています。特に一人暮らしのシニアは「ほぼ毎日」と答える人が多く、買い物が生活の重要な一部となっている様子が伺えます。買い物をする時間帯は主に夕方で、34.0%の人がこの時間に出かけるとのことです。
この傾向は「ほぼ毎日」行く人において顕著であり、18時以降の買い物が増加しています。
2. 買い物の楽しさと気分転換
興味深いことに、79.7%のシニアが「買い物が気分転換になる」と答えています。特に頻繁に買い物をしている人ほどこの傾向が強く、それが日常的な買い物行動につながっているようです。買い物が心をリフレッシュさせる重要な行動になっていることが分かりました。
3. 人気の買い物先
買い物先としては、95.5%が「スーパーマーケット」であり、その後に「ドラッグストア」が60.0%、「コンビニ」は32.7%という結果でした。ドラッグストアの利用が他の店舗に対して1.8倍も高く、高い利便性と手ごろな価格がその理由として挙げられます。
4. 購入の楽しみ
さらに、買い物中に「楽しい・嬉しい」と感じることができる瞬間についての調査では、約90%の人が何らかのポジティブな体験をしていると答えました。特に「セールや特売で安く買えた時」と「思いがけない掘り出し物に出会った時」が人気です。
5. 情報収集の変化
近年、情報収集の手段も変化しています。シニア世代の47.1%が「店舗のアプリやLINE通知」を利用しており、従来の紙のチラシを上回っていることが分かりました。これはデジタル化がシニア層にも進行している証拠です。
まとめ
このように、シニア世代の買い物事情は進化しており、ドラッグストアの人気が高まる一方で、デジタル情報の活用も広がっています。今後もこの傾向は続くと考えられ、買い物がシニアにとって重要な生活の一部であることを再確認できる結果となりました。