國分文也氏、国際大学の新理事長に就任
新潟県南魚沼市に位置する国際大学(IUJ)の新理事長として、丸紅株式会社の名誉顧問である國分文也氏が6月17日に就任しました。これにより、理事長を長年務めた槍田松瑩氏は、2015年からの任期を満了し、退任となります。
國分氏の経歴
1952年に生まれた國分氏は、1975年に慶応義塾大学経済学部を卒業後、丸紅株式会社に入社。その後、同社でのキャリアを重ね、執行役員や取締役社長などの要職を歴任してきました。特に、2013年に社長に就任してからは、企業の成長に大きく貢献し、2019年には取締役会長に就任。現在は名誉顧問として、企業の経営に関与しています。
また、彼は日本貿易会会長を務めるとともに、APECビジネス諮問委員会の日本委員として国際的なビジネス環境の改善にも寄与しています。教育面でも、日本経済団体連合会においてウクライナ経済復興特別委員会の委員長を担い、国際的な視野を持った貢献に努めています。
大学の未来に向けて
国際大学は1982年に設立され、国際的な人材の育成を目的とした大学院大学です。その特性として、全て英語による教育が特徴であり、国際関係学研究科と国際経営学研究科を有しています。現在、391名の学生が67か国から在籍しており、国際社会に貢献するための専門知識を養っています。
新理事長の就任にあたり、國分氏は教育プログラムのさらなる革新と国際的な競争力の向上を目指す意向を示しています。これにより、国際大学は様々な新たな教育プログラムの開設を進め、学生の学びを促進する計画です。特に、国際関係学や国際経営学の分野におけるデジタルトランスフォーメーションや起業精神を育むプログラムが期待されています。
槍田氏の功績
前理事長の槍田氏は、国際大学の運営を有能に導いてきました。特に、様々な新しいプログラムの立ち上げや、産官学のネットワークの強化を進めることで、日本経済の発展にも資する成果を上げてきました。彼の長い任期は、国際大学にとって非常に価値のあるものであり、多くの支持者から惜しまれつつも退任することとなります。
今後の展望
國分氏の指導の下、国際大学は新しい教育の時代において、国際社会に貢献できる人材のさらなる育成を目指していくでしょう。多様なバックグラウンドを持つ学生たちが集うこの大学での新しい取り組みに、地域社会や経済界の期待が高まっています。国際大学は今後も、グローバルな視点を持った人材を輩出し続ける拠点となることが期待されています。