2025年春から始まる佐渡島観光キャンペーン「忘るべからず」

佐渡島の観光振興に向けた新たな取り組み

2025年3月、佐渡島が舞台となる大規模観光キャンペーン「佐渡島、忘るべからず。」がスタートします。この取り組みは、官民一体となって、各地の魅力を広く発信し、観光客の誘致を図ることを目的としています。佐渡汽船、JR東日本、JALなどの主催者が集い、地域の観光資源を活かしたプロモーションを展開することが期待されます。

背景

2024年7月には「佐渡島の金山」が世界文化遺産に登録され、佐渡はその影響を受けて国内外から注目を集めています。観光客数も増加していますが、首都圏を対象とした調査では、金山やトキ、たらい舟、佐渡おけさなどの代表的な観光名所に関する知識はあっても、それ以外の情報はほとんど認知されていないことが判明しました。このため、佐渡の自然や文化、食、アクティビティなど、他にも多く存在する魅力を伝える必要があります。

キャンペーンの詳細

「佐渡島、忘るべからず。」は、こうした課題を解決するために立ち上げられたキャンペーンで、徹底的に佐渡の魅力を発信するための施策が検討されています。主に以下のような活動が予定されています。

1. メディアを活用した情報発信
船舶、鉄道、航空など各メディアを駆使し、佐渡の魅力を広めます。

2. デジタルプロモーション
ホームページやSNSを使った情報発信を行い、デジタル世代へのアプローチを強めます。

3. TVCMや大規模広告の展開
首都圏を中心に3月20日からTV広告が放映され、大規模な屋外広告やYouTube広告も展開予定です。

4. 取材誘致とPR活動
メディアやインフルエンサーに向けた取材を誘致し、広範囲に情報を拡散していきます。

5. インバウンド誘致
海外からの観光客を迎えるためのプロモーションも行い、国際的な魅力を高めます。

地域との連携

本キャンペーンでは、佐渡島内外の民間事業者にも参加を呼びかけており、旅行会社や観光業を含む地域全体での観光活性化が目指されています。観光資源が豊富な佐渡島ですが、その魅力はまだ広く伝わっていないのが現状です。したがって、このキャンペーンを通じて、訪れるたびに新たな発見がある持続可能な観光地へと進化させていくことが目標です。