新たな物流拠点「プラネット新潟」上棟式開催
新潟県三条市で、トラスコ中山株式会社が手掛ける物流センター「プラネット新潟」の上棟式が行われました。この物流拠点は、2026年8月に稼働する予定であり、全国的な物流ネットワークの強化を目指しています。今回の上棟式には、設計を担当する株式会社日建設計の佐藤健常務執行役員をはじめ、施工を行う鹿島建設株式会社の木村淳二執行役員が出席し、トラスコ中山の中山哲也社長と共に上棟の儀や玉串奉奠の儀式を滞りなく執り行いました。
この「プラネット新潟」は、トラスコ中山が全国で展開する物流センターの30番目の施設であり、その目的は、モノづくり現場に必要なプロツールを確実に届けることにあります。現時点で全国28か所ある物流センターでは、約61万アイテムが在庫されており、必要な時に、必要なものを、必要なだけ供給する体制を整えています。
新潟における物流センターの必要性
新潟県三条市には、約30年の歴史を持つ「HC東日本物流センター」が存在しますが、老朽化が進み、現在の売上拡大に伴う在庫保管能力や出荷能力の限界が表面化しています。そこで、より効率的な作業環境を整えるために「プラネット新潟」の建設が決定されました。これは、今後の業務をサポートし、地域のお客様やホームセンターへのサービス向上を図る重要な施設です。
主な機能と役割
「プラネット新潟」は、以下のような主な機能を持つ物流センターとしての役割を果たします。
1.
ホームセンタールート向け納品体制の強化
売上拡大に伴う在庫保管能力や出荷能力の強化を図り、ホームセンター様からの要望に柔軟にお応えする体制を構築します。
2.
ファクトリールート向け大物商品出荷センター
「プラネット埼玉」との連携を強化し、大物商品の保管・出荷を行います。これにより、東京ドーム一個分に相当する在庫アイテムを即納可能とする計画です。
3.
海外メーカー商品のストックセンター
海外からの調達商品を一元管理し、スムーズな在庫補充機能を果たします。
4.
新潟支店向けの在庫確保
地域のお客様への迅速な納品を実現するために、十分な在庫を確保します。
新センターの詳細情報
「プラネット新潟」の所在地は新潟県三条市福島新田、アクセスは上越新幹線の燕三条駅から車で約15分の距離です。敷地面積は約7,956坪、延床面積は約14,622坪と広々とした施設となり、免震構造や消雪装置も備えています。
新センターは、2024年8月に工事が着工され、2026年3月末の竣工を予定しています。また、ホームセンタールート向けの出荷開始は2026年8月、ファクトリールート向けは2026年10月を見込んでいます。これにより、新潟県内における物流体制の進化が期待されます。
結論
新潟県三条市の「プラネット新潟」の開設は、地域の物流技術や流通管理のさらなる向上に寄与することが期待されます。トラスコ中山の挑戦がどのように実を結び、地域に貢献していくのか、今後の進展が楽しみです。