支出実態から探る！2025年の無駄遣いとその原因

2025年の支出実態から見える無駄遣いの真相

AI家計簿アプリ「ワンバンク」の広報事務局は、1,425名の家計管理を行う男女を対象に実施した調査をもとに、2025年の支出実態についての報告を行いました。その中で非常に興味深いデータが明らかになっています。

無駄遣いの現状

今年、無駄遣いをしたと答えた人はなんと82.0%に達しました。具体的には、「たくさん無駄遣いをした」と答えた人が18.5%、月に1回以上無駄遣いをしたとする人が38.3%、数ヶ月に1回程度の無駄遣いであったという人が25.2%です。この調査結果から、多くの人が意識せずにお金を使ってしまっている実態が浮き彫りになりました。

無駄遣いの最も大きな要因は「イライラやストレスを解消するため」で、35.7%がこの理由を挙げています。さらに、特段の理由なく我慢できずに買ってしまった、あるいはセールや期間限定販売に駆られて購入したという理由も多く寄せられました。

支出を減らしたい項目

来年2026年に最も支出を減らしたいジャンルを尋ねたところ、1位は「食品・飲料（お酒を除く）」で29.6%、2位が「外食」（26.9%）、3位が「お酒」（15.6%）という結果となり、食に関連する支出を減らしたいという意識が強いことがわかります。

実際、今年は食品の値上げが深刻で、帝国データバンクによれば、2025年の値上げ品目は2万580に達し、前年を64.4％も上回っているという統計も発表されています。この背景を鑑みると、支出に対する不安も増大しているのかもしれません。

無駄になりがちな出費

「ワンバンク」のAI支出チェッカー機能を利用したデータ分析も興味深いポイントを提供しています。「無駄になりがちな出費」としてランキングが作成され、1位は「ゲーム」、2位が「コンビニ」、3位が「アプリ」、4位が「ファストフード」、5位が「レストラン」となっています。その中でも、食に関する出費が多いことが一際目を引きます。

都道府県別の支出の実態

2025年における食費の支出を都道府県ごとに見た場合、コンビニでは「北海道」が55,971円でトップを記録しました。コンビニの店舗数が全国1位という事実も、この結果に寄与しているでしょう。また、ファストフードの支出では「沖縄県」が51,273円で1位に。沖縄には独自のローカルファストフード店が多く、地元民の利用も平均支出に影響していると考えられています。レストランに関しては「東京都」が118,443円で最も高い支出を示し、高い物価が影響していることが伺えます。

次に、無駄になりがちな出費として2位となった「コンビニ」の支出をさらに掘り下げると、1回あたりの来店単価では「山梨県」が1,057円と最も高いことが分かりました。これは、利用者が1回の買い物で多くの品目を購入する傾向があるためです。

食費関連以外の支出

番外編として、スーパーや居酒屋・バーの支出も分析しました。スーパーでは東京が1位、居酒屋・バーは青森が1位です。青森の居酒屋・バー支出が高いのは、地元民のお酒に対する嗜好が強いからと言えるでしょう。

まとめ

2025年の支出実態調査を通じて、私たちの消費行動の中に潜む無駄遣いの要因や支出に関する意識を再認識することができました。特に、食品関連の支出が増大している実態は、多くの人にとって深刻な問題といえるでしょう。今後の家計管理には、これらのデータを活用し、より賢い支出を心掛けることが大切です。家計改善のためには、無駄を省くことがカギとなります。