新潟市でのイチジク栽培が進化中!
新潟市に位置する「農園Home」にて、イチジクの栽培に関する実証実験が進行しています。株式会社アクプランタが新たに取り組むこのプロジェクトは、昨年の成功を受けて規模を拡大し、より多くのデータ収集を目指しています。
スキーポンの効果とは?
イチジクは根が浅く、水分管理が非常に重要な作物です。外的ストレスに対しても脆弱で、特に高温や乾燥にさらされると、葉の色や果実の大きさに影響が出てしまいます。そこで、アクプランタが注目しているのが農業資材「スキーポン」。この資材は酢酸の性質を利用し、高温や乾燥に対する耐性を高めることを目的としています。
昨シーズン、イチジクの一部にスキーポンを散布したところ、樹勢の向上が見られたという報告があり、今シーズンはより多くの区画での実験が行われています。これにより、収穫量の向上や品質改善に期待が寄せられています。
新潟の栽培環境とスキーポンの重要性
新潟県は豪雪地帯として知られていますが、その特性ゆえにイチジクの栽培は夏から秋にかけて行われます。しかし、高温や乾燥によるリスクも高いため、農家たちは常にその影響を考慮しなければなりません。スキーポンの活用によって、農家はストレス耐性を向上させ、より安定した収穫を目指せるのです。
今シーズンは試験区画の拡大が行われており、より信頼性の高いデータの収集が期待されています。農園Homeのスタッフは、スキーポンの散布後のイチジクの生育状況を注意深く観察し、今後の栽培に向けたインサイトを得るための努力を続けています。
アクプランタ株式会社とは?
アクプランタは、株式会社アグリバイオスタートアップとして知られ、金鍾明CEOの指導のもと、植物の耐性向上に取り組んでいます。2017年には理化学研究所の研究員として、酢酸を用いた農業資材「スキーポン」を開発し、今では国内外で様々な実証実験を行っています。
スキーポンは既に14カ国で使用されており、環境への配慮が求められる現代農業においては、その重要性が高まっています。新潟のような厳しい気候の地域でこそ、その価値が期待されています。
最後に
イチジクの栽培プロジェクトは、地域の農業に新たな息吹を吹き込む可能性を秘めています。今後の試験結果がどのように展開されていくのか、新潟市の農園Homeから目が離せません。イチジクの成長に賭けた取り組みが、地域に根付いた持続可能な農業の一端となることを期待しています。