伝統と革新の融合を目指す津南醸造
新潟県中魚沼郡津南町に本社を構える津南醸造株式会社は、先日開催された「令和6酒造年度 越後流酒造技術選手権大会」で、新潟県知事賞を受賞しました。これは新潟県内の酒造業界において、一際名誉ある賞であり、津南醸造の技術力が評価されたことを示しています。
清酒製造技術の向上を目的とした大会
越後流酒造技術選手権大会は、新潟県酒造組合と新潟県酒造技術研究会の主催により開催される伝統ある技術選手権です。この大会は、新潟県内の酒造技術の向上を希求し、年々競争が激しくなっています。津南醸造は、この大会において最高賞である新潟県知事賞を獲得し、酒蔵としての名声を再確認しました。
表彰式の模様と杜氏の謝辞
表彰式は2025年4月24日、柏崎市産業文化会館で盛大に行われました。多くの来賓が見守る中、津南醸造からは杜氏の滝沢昌哉が出席し、受賞者代表として謝辞を述べました。滝沢は、昨年の厳しい気候条件での酒造りの苦労を振り返り、地域の農家や指導機関への感謝の気持ちを表しました。また、自然環境と共にある酒造りの重要性を強調し、伝統を守りながらも、常に技術革新を追求する決意を示しました。
津南醸造のこだわり
津南醸造は、自然との調和を大切にした酒造りを行っています。新潟県は豪雪地帯として有名であり、津南醸造では標高2,000m級の山々から湧き出る天然水を仕込み水に使用しています。この豊かな自然環境は、酒の味わいにも深く影響を与えています。また、地元産の酒米「五百万石」や「魚沼産コシヒカリ」を利用した酒造りは、地域の特性を活かしたスタイルを形成しています。
「Brew for Future〜共生する未来を醸造する〜」というブランドコンセプトのもと、津南醸造は地域と共に歩む酒蔵として、伝統と革新の調和を追求しています。技術力の向上とともに、地域社会への貢献も忘れない姿勢が、多くの酒愛好家から支持されています。
未来への取り組み
今後も津南醸造は、新潟の酒造文化のさらなる発展に尽力し、地元の魅力を全国に広める役割を担っていくことでしょう。これからの活動にも期待が高まります。新潟を代表する酒蔵として、津南醸造の未来に注目です。