三井E&S造船が船尾フィンを新たに開発、GHG削減に貢献

三井E&S造船、新開発の船尾フィン

三井E&S造船株式会社（本社：東京都港区）は、持続可能な海運を目指し、燃費改善と温室効果ガス（GHG）削減を実現するための新しい船尾フィンを開発しました。このフィンは56,000DWT型ばら積み貨物運搬船専用に設計されており、数値流体解析（CFD）技術を駆使して形状が最適化されています。

この新たな装置により、フィンを搭載しない同型船に比べて約3%の燃費削減が見込まれています。これにより、運航コストの低減に加え、GHGの削減も期待できるのです。特に、環境意識が高まる中で、船舶業界では省エネルギー化が急務とされています。

開発の背景

三井E&S造船は、すでに昨年から4件の成約実績があり、既存船に対するレトロフィット工事にも対応しています。これまで培ってきた100年以上にわたる船舶に関する知識と経験が、この新技術の開発に活かされています。シンプルな形状で設計された船尾フィンは、製造と取り付けが容易なため、多くの船舶に迅速に導入できる点も特長です。

環境規制への対応

最近では、環境保護に向けたさまざまな規制が次々と導入されています。その中で、三井E&S造船は環境負荷を軽減するための技術開発に注力しており、今後もこの船尾フィンをさらに多くの船舶に搭載することで、海事産業全体の活性化に寄与していく予定です。

56,000DWT型ばら積み貨物運搬船について

当社が開発した56,000DWT型ばら積み貨物運搬船は、この船型の累計建造数が170隻以上という実績を誇り、多様な用途に対応できる汎用性を持っています。新型船「neo 56BC」では、電子制御エンジンの採用や船体形状の最適化がなされており、優れた推進効率と低燃費性能を実現しています。

まとめ

三井E&S造船は、船舶の省エネルギーとGHG削減の取り組みを強化し、今後も先進的な技術を取り入れた開発を進めていきます。国際的な環境基準の厳格化に応じて、船舶業界はますます環境に配慮した製品開発が求められており、こうした取り組みが新たなビジネスチャンスにもつながることでしょう。

興味のある方は、ぜひ三井E&S造船までお問い合わせください。