エターナルホスピタリティグループ、SAF再資源化に向けた新たな一歩
エターナルホスピタリティグループが、日揮ホールディングス、レボインターナショナル、SAFFAIRE SKY ENERGYとの間で基本合意書を締結しました。この契約により、同グループが展開する焼鳥屋「鳥貴族」の廃食用油を国産SAF(持続可能な航空燃料)の原料として活用する取り組みがスタートします。
取り組みの背景
この協定の目的は、廃食用油を資源として再利用し、航空業界の環境負荷を低減することです。具体的には、国内339店舗の「鳥貴族」から発生する廃食用油を日揮ホールディングスに引き渡し、最終的にはSAFの生産へとつなげる計画です。この取り組みは、持続可能な社会の実現を目指す企業理念に基づいており、環境問題への積極的な対策の一環と言えます。
SAFとは何か?
SAFは、従来のジェット燃料とは異なり、バイオマスや廃食用油を原料にして生産されます。この新しい燃料は、ライフサイクル全体でCO2排出量を約84%削減することが可能です。これにより、航空業界の脱炭素化が期待されています。
具体的な流れ
まず、焼鳥屋「鳥貴族」で使われた廃食用油は、レボインターナショナルが回収します。その後、SAFFAIRE SKY ENERGYが、大阪府堺市に設置されるSAF製造プラントで、この廃油を用いてSAFを生産します。日揮ホールディングスは、全体のサプライチェーンの構築をリードし、このプロジェクトの実現に向けて動いています。
鳥貴族の特徴
「鳥貴族」は、1985年に設立され、現在では全国に661店舗を持つ人気の焼鳥チェーンです。その魅力は、税込390円均一の価格で楽しめる焼鳥メニュー。特に、国産鶏肉を使用した「貴族焼」は、同店のナンバーワンメニューとして、多くの人々に愛されています。また、同チェーンは、2016年からすべての食材を100%国産化するという方針を掲げています。
今後の展望
このプロジェクトは、2025年から本格的に始まる予定です。全国的に展開している「鳥貴族」が環境問題に取り組む姿勢は、他の企業にも刺激を与えることでしょう。また、食品業界が持つ廃油の資源化の可能性を示す良い実例となることが期待されます。
結論
エターナルホスピタリティグループの新しい取り組みは、持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩です。「鳥貴族」のように、地元の食材を活かしながら、環境への配慮を進める企業の姿勢は、多くの人に感動を与え、広がっていくことでしょう。ぜひ、私たち一人一人も、日常の中でできるエコ活動を考えていきたいものです。