企業連携で広がるLGBTQ+の理解
2025年10月15日、ファミリーマートとコカ・コーラ ボトラーズジャパンが合同で開催する、国際カミングアウトデーを記念したイベントが注目を集めています。これは、LGBTQ+コミュニティへの理解を深めることを目的とした取り組みであり、両社が連携して行うことは今年で3年目となります。
「知る」から「動く+広める」へ
国際カミングアウトデーとは、自身のセクシュアリティを表現することを祝う日であり、LGBTQ+の認識向上を目指しています。この記念日を背景に、参加者は単に知識を得るだけでなく、実際に行動を起こすことを促されます。このイベントの主なテーマは「動く+広める」であり、これに沿って、参加者は自らの体験や気づきをもとにアクションプランを発表することが求められます。
イベントには、認定NPO法人ReBitの代表、藥師実芳氏がゲストスピーカーとして参加し、カミングアウトやSOGIハラスメントに関する現状や当事者のライフストーリーについて講演します。藥師氏は、これらのテーマについてリアリティを持った視点を提供し、参加者が日々の行動に落とし込めるような気づきを得られる機会を創出します。
参加者の声が社会を変える
LGBTQ+に関する理解を自然に深め、それを実践に移すことが求められる時代になっています。このイベントを通じて、参加者が自発的に「ALLY(アライ)」としての役割を果たすことが期待され、コミュニティ全体でポジティブな影響をもたらすことができるのです。両社の連携によって生まれたこのイベントは、普段の業務の一環として、社員一人ひとりが意見を交わし合い、自身の行動を振り返るきっかけになるでしょう。
多様性を尊重した働き方
コカ・コーラ ボトラーズジャパンは、従業員一人ひとりの多様な働き方やウェルビーイングの向上を目指しており、こうしたイベントはその文化を促進するものです。同社は「多様性を力にする」というテーマのもと、多様なバックグラウンドを有する社員が集まり合意形成を図る良い機会になります。この取り組みは、個々の理解を深めるだけでなく、働きやすい環境の整備にも寄与します。
ファミリーマートの理念
試みに参加するファミリーマートは、“あなたと、コンビに、ファミリーマート”という企業理念のもと、地域社会に根ざした存在として、誰もが自由に活躍できる環境作りに貢献することを目指しています。特にこのイベントのような共同プロジェクトは、異なる企業間のコラボレーションを通じて、温かみのある社会の実現に向けた一歩と信じています。
未来につながる取り組み
ReBitは、LGBTQ+コミュニティがありのままで生き、未来を自分で選択できる社会を実現するために、さまざまな分野で取り組んできました。これからも、多くの企業がこのような共同の取り組みに参加することで、コレクティブな影響を生み出し、誰もが自分らしく生きられる社会へとつながっていくことを願っています。
このような試みは、ただのイベントに留まらず、個々の行動が企業や社会全体の意識を変えていく力を秘めています。ぜひ、当日参加される皆様一人ひとりが、LGBTQ+に対する理解を深め、「動く+広める」の輪を拡げていくことを期待しています。