生成AIとレガシーシステムが共鳴する新たな地平線
生成AI「Claude Code」を駆使して、オーエムネットワーク株式会社が取り組んだレガシーシステムの革新事例をお伝えします。歴史あるプラットフォーム、AS/400、及びそのプログラム言語RPGは、中小企業の基幹システムとして現役で稼働し続けていますが、その背後には深刻な技術者不足という問題が横たわっています。
環境と技術者の現状
近年、AS/400(現IBM i)は約2万社が利用しているとされており、特に製造業や金融業界における重要な基盤をなしています。しかし、RPGプログラムは独特の構文やカラム位置の制約があり、若手エンジニアの参入が困難となっています。平均年齢は50歳以上で、このまま退職が進むと、更なる人材不足が懸念されます。
さらに、保守や改修の需要が高まる中、対応可能な人材が減少しており、高額な外部委託費用が中小企業の経営を圧迫しています。このような背景を受けて、オーエムネットワークは生成AIを適用することで、このギャップを埋める試みをしました。
プロジェクトの概要
オーエムネットワークは、RPGプログラムの開発において、従来の4〜6日を要するプロセスを、わずか4時間で完了するという成果を上げました。この取り組みは二段階で実施されました。
第1段階: 自動生成
まず既存のRPGプログラムを基に、短時間で仕様書の自動生成を行います。その後、類似仕様書をもとに、必要なプログラムファイルを作成。これにより、命名規則やコメントスタイルを既存の形式に沿って維持しました。
第2段階: 環境調整と最適化
次に、実際の業務環境に則して調整を行い、最適化されたコードを生成しました。エラーメッセージの改善や、期待動作の詳細な共有を通じて、迅速な修正が可能となりました。
結果と期待される影響
このプロジェクトによって得られた成果には、以下の3つのインパクトがあります。
1.
コスト削減: 高額な外部委託に依存せずに、内部で開発・保守ができるようになり、中小企業にとっての経済的なメリットが大きくなります。
2.
品質向上: AIが生成するコードは、コーディング規約を自動的に遵守し、人的ミスのリスクを大幅に減少させます。これにより安定した品質のコードを生成します。
3.
人材育成: 若手エンジニアがAIを活用することで、RPG開発への参入障壁の低下が期待され、企業内の知識の継承が進みます。
まとめ: 新たな地平線への挑戦
この実績は、生成AIがレガシーシステムの開発や保守において実用的なツールとなる可能性を示しています。技術者不足という社会問題に対し、AIとの協働が新しい解決策となり得ることを証明しました。
今後、オーエムネットワークでは、20年以上の開発ノウハウと最新のAI技術を組み合わせて、お客様のビジネスをより迅速・効率的にサポートしていく所存です。