新潟で進化するキャリア教育!地域産業を支える人材育成の新たな試み
近年、地域産業では若手人材の早期離職が問題視されています。これに対し、文部科学省による「専修学校による地域産業中核人材養成事業」が立ち上げられ、全国でさまざまな取り組みが始まっています。その中でも、新潟県においては新潟会計ビジネス専門学校が中心となり、地域に根差した若手人材の育成に要力を入れています。
地域産業の未来を育成する事業
新潟会計ビジネス専門学校は、管轄の新潟県立新発田商業高校や企業と共にコンソーシアムを結成し、キャリア教育プログラムを開発しています。このプログラムは、高校や専門学校卒業後の職業選択におけるミスマッチを減らし、地域企業における若手人材の定着を促進することを目指しています。
「専修学校による地域産業中核人材養成事業」は、令和3年度から始まり、令和8年度までの長期プロジェクトとして重点的に進められています。
書店を活かした教育プログラム
この中で注目されているのが、丸善ジュンク堂書店と連携した「就労意識醸成講座」です。特に「上級編 本屋で探究」は、書店を活用し、情報リテラシーを育む授業として設計されました。授業を受ける学生たちは、書店が提供する情報資源を活用し、自分自身で情報収集を行う力を養成していきます。
授業内容には、様々な書籍からの情報の収集方法や、専門書がどのようにして編集・校閲されるかを学ぶ時間が含まれています。また、実際に学生たちは卒業後の職業生活において直面し得る課題を題材にしたグループワークにも取り組んでいます。
今後の展開
今後は、この授業を通じて得られた知見を基に、新潟会計ビジネス専門学校との連携を深め、さらなる教育の展開を予定しています。特に、書店に訪れたことがない学生の意識や行動の変容を測定し、そのデータを元に他の高校や専門学校でも同様の取り組みを広げていく計画です。
地域に根ざした教育で未来を見据える
この取り組みは、単に新しい教育モデルを創造するだけでなく、地域経済の活性化を図る重要なステップでもあります。若手人材が地域に根ざし、安定的な職業生活を送ることができる未来を切り拓くため、今後も新たな挑戦が期待されます。
「新潟会計ビジネス専門学校」と「丸善」ブランドの連携によるこのキャリア教育プログラムは、地域の宝とも言うべき人材を育成し、新潟の未来を支える重要な役割を果たすことが期待されています。今後の展開に注目です。