吉野家、牛丼職人の極みを目指す大会でチャンピオンを表彰
株式会社吉野家は、このたび「肉盛り実技グランドチャンピオン大会」と「キッチンマスターチャンピオン大会」の優勝者を表彰しました。この大会は、全国にある1,259店舗で牛丼を提供する従業員たちの中から、最も卓越した技術者を選出するもので、伝統的な調理技術の研鑽が目的とされています。
高まる競争と技術の継承
1977年から続くこの大会では、調理技術や盛り付けの速さ・美しさ、さらには顧客への気配りに至るまで、約70項目にわたる厳格な審査が行われます。それだけに、優勝者に与えられる「グランドチャンピオン」の称号は、実力が認証された特別な称号なのです。
2025年1月22日に開催された全国決戦では、浜松若林店の奥村和也さんが見事にグランドチャンピオンを獲得しました。奥村さんは、過去にも全国決戦に進出する経験を持ち、2017年には準グランプリも受賞。ついに4度目の挑戦で、彼の努力が実を結びました。
牛丼づくりのこだわり
奥村さんは牛丼を作る際、高温調理による脂抜きと肉と玉ねぎの絶妙なバランスが大切だと語ります。「飽きの来ない、また食べたくなる牛丼」をつくるために、常にそのクオリティを追求しています。また、彼が在籍する店舗には「牛丼づくりの達人在籍店」のフラッグが掲げられ、顧客にその実力をアピールしています。
一方、もう一つの大会である「キッチンマスターチャンピオン大会」では、店舗運営における効率的なオペレーション技術が競われます。2025年の全国決戦では、福岡県の10号線片野店の河田賢さんが優勝を果たしました。河田さんは、2014年から吉野家でアルバイトとして働き、一生懸命に業務に取り組んできた結果、初の優勝者となったのです。
さらなる成長を目指して
河田さんは、「マニュアルを理解し、正しく調理をする」「一緒に働く仲間とコミュニケーションを図ること」が重要と話します。店舗運営の要は、スタッフ間の声掛けによる連携や、顧客に心地よい体験を提供することです。
「肉盛り実技グランドチャンピオン大会」と「キッチンマスターチャンピオン大会」は、参加者に刺激を与え合い、共に成長するための貴重な場です。吉野家は「For the People」の理念のもと、従業員の成長や喜びを重視し、それを介して顧客に素晴らしい食事体験を提供しています。
終わりに
吉野家は今後も、牛丼の美味しさを追求し、全ての顧客に最高の体験を提供するために尽力していくことでしょう。大会を通じて得た技術や人間性の成長が、今後の更なる発展を促すと信じています。牛丼の本物の「うまさ」を追求する企業として、常に新しい挑戦に立ち向かい続けていくことを期待しましょう。