元整骨院スタッフが短期間でエンジニアに立ち上がった理由と育成プロセス
新潟県新潟市に本社を置くオーエムネットワーク株式会社は、業務システムの開発を行い、独自の育成メカニズムでIT未経験者をエンジニアとして育てている企業です。元々、整骨院での経験を持つスタッフがわずか6ヶ月でエンジニアデビューを果たすなど、異業種からの挑戦が現実のものとなっています。
実践型OJTが生み出す「生きた技術」
オーエムネットワークが採用する育成プログラムの中でも特に注目されるのが、実践型OJT(On-the-Job Training)の導入です。座学を重視するのではなく、実際の開発プロジェクトに参加することで、リアルな技術を実地で学べる環境が整っています。
入社前には動画学習を通じて基本的なIT知識を習得し、入社後は実践の場でスキルを磨いていきます。まずは簡単なタスクから始まり、徐々に難易度を上げることで、実践的な力を養成。まさに「習うより慣れろ」の精神が根付いています。
さらに、オーエムネットワーク特有の「ダブルメンター制度」により、新人には経験豊富なベテランエンジニアと若手エンジニアの二人がつき、さまざまな視点からのサポートを受けながら成長できる環境が整っています。このアプローチは、特に「何が分からないのかすら分からない」という初学者にとって大きな助けとなっています。
能動的なキャリアパスの尊重
オーエムネットワークの特徴は、社員の主体的な意見を大切にするところです。「何でもやります」の受動的な姿勢ではなく、入社時の面談を通じて個々の興味や希望をしっかりと聞き取り、具体的なキャリア目標を設定します。
社員は最初の半年間でさまざまなプロジェクトを経験し、その後、個々の目標と適性に応じた専門的な案件へとシフトしていきます。たとえば、スマホアプリが作りたいという社員は、Web開発から基礎を固め、徐々にiOSやAndroid開発に携わることができるというように、計画的に成長できる道筋が用意されています。
知識の体系化を図る月例勉強会
定期的な月例勉強会も、知識を深め、実践スキルを定着させる重要な機会となっています。勉強会では、最新のAI技術から過去の失敗談まで、幅広いテーマが発表され、新人からベテランまでが情報を共有します。这が、社員同士のコミュニケーションを促進し、学びの深化を助けているのです。
「最初は専門用語が分からず戸惑いましたが、参加し続けているうちに内容が徐々に理解できるようになりました。今では、自らも発表者として参加することができるほどです」と話すのは入社2年目の元販売職のプログラマーです。
異業種出身者が活躍する環境
この育成プログラムの結果、異業種から転職した社員が数多く活躍しています。例えば、元整体師のKさんは、顧客の視点を生かしたUI/UX設計で多数のプロジェクトを手掛けています。また、パーソナルトレーナー出身のOさんはシフト管理ソリューションの運用保守・改善を担当するなど、様々なバックグラウンドを持つメンバーがIT業界の最前線での活躍を果たしています。
今後の展望
オーエムネットワークは、今後もこの育成プログラムを強化し、教育機関との連携を進める方針です。新潟県内の大学や専門学校との包括連携を構築し、学部を問わずプログラミング未経験者に向けた長期インターンシップ制度を設けることを目的としています。
「挑戦したいという気持ちがあれば、卒業時には即戦力エンジニアになれるレベルに育成する」という目標のもと、地方都市におけるIT人材育成の成功モデルを確立するための取り組みを続けていきます。
オーエムネットワークへの新卒及び中途採用については、公式サイトを通じて情報が公開されています。自らの手で未来を切り拓くエンジニアを目指す方は、ぜひ応募を検討してください。