血液バイオマーカーの革新
2026-02-13 14:21:26

新潟大学の研究が示した血液バイオマーカーの可能性と認知症早期発見への道

新潟大学の研究が示した血液バイオマーカーの可能性とは



近年、アルツハイマー病(AD)の発症とその診断方法において重要な進展がありました。新潟大学脳研究所の研究チームは、血液中のp-tau217というバイオマーカーを用いて、アルツハイマー病の脳内病理を高精度に検出できることを発表しました。この研究成果は、認知症の早期診断に向けた重要な一歩となることが期待されています。

薬剤による治療の新局面


アルツハイマー病は、記憶力や認知機能の低下を特徴とする疾患で、早期の段階での診断が難しいとされています。近年、抗Aβ抗体薬という新しい治療法が実用化されつつあり、ADの診断には脳内のアミロイドβ病理の確認が求められています。これまでは、脳脊髄液検査やPET検査といった侵襲的な手法が一般的でしたが、これらはコストや手続きの面で患者に負担が大きいとされています。

p-tau217は何か?


新潟大学のチームは、p-tau217が血液中に含まれ、アルツハイマー病のリスクを予測する指標となることを発見しました。このバイオマーカーは、血液サンプルから高精度で測定可能であり、従来の診断法と比べて侵襲性が低く、コストも抑えられる可能性があります。研究チームは、血漿p-tau217とアミロイドβの比率を測定し、これが高い人ほどADの発症リスクが高いことを明らかにしました。

研究の実施と成果


研究は日本人を対象にした多施設共同研究「J-ADNI」のデータを利用して行われ、172人の被験者の血漿サンプルを分析しました。結果として、p-tau217とアミロイドβの測定値が高いグループは、AD発症のリスクが約10倍高くなることが確認されています。また、測定値に影響を与える要因として、体重指数(BMI)、腎機能、HDLコレステロール値などが挙げられました。

この研究により、p-tau217の有効性が証明され、今後は臨床現場での実施が進むことが期待されています。今後の展望として、AD診断における効率化と医療経済的な利点の明確化が求められています。

結論


日本におけるp-tau217の実用化は、認知症に対するアプローチを一新する可能性を秘めています。アルツハイマー病を早期に診断し、適切な治療法を選択することができる次世代診断薬の開発につながるかもしれません。この研究成果は、アルツハイマー病の理解を深め、医療の向上を目指す上で、非常に希望に満ちた内容となっています。今後も新潟大学の研究成果に注目し、さらなる進展を期待したいところです。


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