楽々の有機農業
2025-01-06 09:26:19

新潟のスタートアップ「楽々」が挑む有機農業の未来とその手法

新潟のスタートアップ「楽々」が描く有機農業の新たな形



2025年1月、農業の危機に立ち向かう新潟のスタートアップ「楽々(らら)」が、オーガニックきのこの本格販売に乗り出します。特に、注目すべきは「有機・楽々ひらたけ」や「有機・楽々たもぎたけ」という商品群。これらは、有機JAS認証を取得しており、首都圏市場でも流通が期待されています。

安全性と健康を重視した生産プロセス



楽々の自社工場は新潟県燕市に位置し、今年の春に有機JAS認証を取得。その工場では、2024年12月からオーガニックきのこの生産をスタートし、出荷量を徐々に増やしていく計画です。原材料の安全性に関しては、全て公開されており、使われる原材はコットンハル(綿実油の搾りかす)、ビートパルプ(甜菜糖の搾りかす)、さらには、有機無農薬栽培のお米の稲わらです。これらの原材料を用いて、微生物を活用した新しい農業を実現しています。

マッシュファメンタシステムの導入



特筆すべきは、「マッシュファメンタシステム」と呼ばれる装置の存在です。このシステムは、微生物を活かした生産プロセスを提供しており、攪拌から加温、殺菌、発酵を経て冷却、接種、梱包までを自動化しています。これにより、温暖化ガスの排出量を現行の生産方法と比較して65~70%も削減できるとのことです。環境への配慮を最大限に行いながら、高品質なきのこを生産することが可能になります。

生命力あふれる菌床と持続可能な農業



楽々が実現する菌床は、外部の微生物や環境変化に強い生命力を持っています。菌床の内側にはきのこの菌がぎっしり詰まっており、稲わらも見受けられます。これにより、有機JASを遵守しつつも、栄養剤や添加剤を使用せずに培養が進むのです。真に自然な形で育てられたきのこは,家庭料理やプロの料理にも好まれるでしょう。

循環型農業への道



また、使い終わった菌床は再発酵され堆肥として使用され、その結果自然発酵が進みます。この堆肥は完全に植物性で、食品由来のものです。半年が経過すると、元の菌床からは菌が消え、自然の中でミミズなどの微生物が活発に活動していることが確認できます。このように、持続可能な農業と環境保護を両立する姿勢が楽々の大きな魅力と言えるでしょう。

今後の展望



2025年春からは、本格的に販売が再開される予定で、農業者との協力を強化しながら、日本国内外での声援を受ける体制を整えていくとのこと。また、興味を持つ個人や団体に対しては、提携のチャンスも提供されるため、さらなる発展が期待されます。

楽々の取り組みは、環境への配慮をしっかりと支持しつつ、美味しく健康的な食品を生み出すことにつながります。興味を持たれた方は、ぜひ彼らの公式ホームページやYouTubeチャンネルを訪れて、この新しい農業の動向をチェックしてみてください。


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