新潟市に本社を構える株式会社Matchbox Technologies(マッチボックステクノロジーズ)は、近年のイベント業界における人材採用の形を革新しています。彼らが提供する「matchbox」は、企業が自社専用で利用できるスポットワーカーの募集から管理までを一手に担うアプリケーションです。この画期的なサービスは、採用業務の見直しと、労務負担の軽減を実現させるものとして注目を集めています。
最近、イベント運営の大手である株式会社西日本シミズがマッチボックスを導入したことが話題となっています。この会社はコンサートや展示会、スポーツイベントなどのさまざまなイベントに対応し、月に約1万人のスタッフを動員していますが、イベントの運営には多くの人手が必要です。特に大規模なイベントでは、一日に800名から900名ものスタッフを揃えなければならないこともあります。
これまで同社は、従来の方法で求人募集を行い、アルバイト登録後は電話やLINEで連絡を取り合っていました。さらに、労働条件通知書も個別にメール送信しており、採用業務は手間と時間がかかるものでした。しかし、こうした業務の効率化を図るべく、2023年にマッチングサービスを導入し、無駄を削減する取り組みを始めました。しかし、新たなシステムのトラブルに悩まされ、予想以上の課題が浮上していました。
その結果、マッチボックスに目を向けることになりました。導入から運用までの充実したサポート体制が決定打となり、柔軟なカスタマイズのできるアプリが優れた選択肢となりました。2024年3月から導入を開始し、マッチボックスを用いることで、求人、採用、スタッフ管理を一元化し、従来の方法に比べて作業負担をおよそ3割も軽減できたと報告されています。
マッチボックスの最大の魅力は、企業が自社のニーズに応じた人材プールを形成できる点です。自社スタッフや退職した従業員、登録アルバイトを集約し、ワーカーを迅速に見つけ出すことが可能です。さらには、労働条件通知書の自動送付などの機能も備わっており、事務作業を大幅に削減しています。特に、夜間作業が多いスポーツイベント後の清掃作業でも、労働者が容易に募集できる環境が整い、現在では2,500名以上の登録数を誇ります。
今後、株式会社西日本シミズは、人材管理と採用力の向上を目指して、マッチボックスの活用を続ける方針です。この取り組みは、業界全体に新たな風を吹き込み、より多くの企業が人材確保の方法を見直すきっかけとなるでしょう。
マッチボックステクノロジーズグループは、人材採用と労務管理のデジタル化を推進し、企業と働く人々の両方にとって有益な解決策を提供していきます。自社のニーズや特徴に応じたオーダーメイドのサービスを展開し、時代に即した柔軟な労働環境の実現を目指しています。