海外からの共同オーナーが佐渡の文化財を支援する新たな試み
新潟県佐渡市に位置する国指定重要文化財「北條家住宅」では、歴史的建造物の保全とファンド運営を行う株式会社Planet Labsの支援のもと、世界中から約20名の共同オーナーが集まり、「北條家ステイオーバー」というイベントが行われました。これは、日本初の株式会社型DAOを用いて、江戸時代から350年以上続く医師の家系「北條家」の蔵を共同所有し、宿泊および体験施設として再生するプロジェクトです。
日本の地方文化財に注目
参加したのは香港、シンガポール、フィリピン、台湾などからの出資者たちで、彼らは単なる観光客ではなく、地域の文化財を共に守り育てる仲間として参加しています。歴史的建物を体験し、地元住民との交流を通じて、地域の文化に深く関わろうとしています。彼らは、北條家の方や建築士と一緒に施設の案内や野草体験のワークショップにも参加し、建物の未来について熱心に議論を行いました。
海外オーナーたちの思い
参加者の声として、香港のWesleyさんは「これは投資ではなく文化を守る仲間のためのお金だ」と語り、単なる経済的利益を超えた感覚を持っていることが伺えます。彼にとって佐渡は、人生がスローダウンする特別な場所であり、このプロジェクトは仲間として文化を保存する手段だという考えがありました。
シンガポールのVanessaさんは、「新築にはない家族の“暮らしの痕跡”をそのまま残してほしい」と願っています。農業との結びつきや、家族が長年使用してきた古い電化製品は、家族の歴史が宿るものであり、未来でもその生活の痕跡を保持することが重要であると感じていると言います。
また、フィリピンのJeffersonさんは、日本には古い歴史が残っており、北條家を通じてその価値を直に感じられることを嬉しく思っています。自然の中に身を置くことで、彼は「私たちがどこから来たのか」を改めて感じることができたと語ります。
北條家の気づき
北條家第11代当主の弟、北條規氏は、「朽ちていく建物を見つめながらも、再生の光が見えた」とし、共同オーナーたちが持つ歴史の大切さについて驚きを隠せない様子を見せています。彼らの強い思いが、歴史的価値を守る彼らの姿勢に反映されています。この体験を通じて、北條氏自身も多くを学び取ったと述べています。
プロジェクトの進捗
北條家住宅プロジェクトは現在、資金募集を行っており、2026年5月時点では達成率が84.3%に達しています。共同オーナーの国籍は世界12カ国に及び、幅広い国から参加者が集まっています。全体の株式数は34,325株で、最少投資額は40万円となっています。プロジェクトが成功すれば、北條家住宅の蔵は宿泊施設及び文化交流の場として再生される予定です。
PlanetDAOの広がり
このプロジェクトはPlanetDAOが手がける3つ目の物件で、既に世界23カ国から共同オーナーが集まっています。これまでの取り組みは、「Japan Tourism NFT Awards 2025」の地域資源部門でグランプリを受賞するなど、高く評価されています。これからも続くCulture Preservationのプロジェクトを通じて、地域の歴史や文化を次の世代へと繋いでいくことが期待されています。
詳細は
PlanetDAOの公式サイトをご覧ください。