新潟のベンチャー企業、株式会社CollaWindが2025年に新たに市場に投入する「CollaWind Sheet」は、再生医療や細胞培養に革命をもたらす製品として期待されています。これは、魚のうろこから得られるコラーゲンを基材として使用し、ヒトの組織形状を模したマイクロパターンを施したコラーゲンシートです。この構造は、細胞が育成される物理的な環境をより忠実に再現することを可能にし、上皮組織に近い組織再構築が行えるという特長があります。
進化する再生医療の需要
再生医療や細胞培養が進展する中で、細胞の挙動を高精度で制御できる基材のニーズが高まっています。CollaWindでは、組織に近い環境を提供するために、マイクロパターン付きのコラーゲン基材を開発しました。これにより、細胞培養の成功率が向上し、研究者たちが新たな発見を行う手助けをします。
CollaWind Sheetの特長
- - ヒト組織の模倣: マイクロパターンによってシート上に形成された凹凸が、細胞にとって自然な環境を提供します。
- - 幅広い適用性: 皮膚研究、再生医療、薬剤評価など多岐にわたる用途に対応します。
- - 環境に優しい素材: 通常は廃棄される魚のうろこから得られたコラーゲンを使用し、感染リスクが低い安心な素材です。
- - 優れた水分保持能力: シートの片面は水分を保持しつつ、もう一方の面は水はけも良く、光を反射して視認性も高いです。
使用される場面
研究者たちは、気相液相培養(Air-Liquid Interface)などの技術を用いてCollaWind Sheetを効果的に活用する計画を立てています。
製品仕様とカスタマイズ
標準サイズは24wellマイクロプレート、直径約16mm、厚さ1mm、コラーゲン濃度は1%。ニーズに応じてさまざまなサイズや形状を提供可能で、硬さの調整や他の細胞外基質の追加も対応しています。
販売開始と展示会情報
CollaWind Sheetは2025年から発売される予定で、同年1月には東京ビッグサイトで開催される「第15回 化粧品開発展」の内アカデミックフォーラムに出展されます。CollaWindの持つ技術や研究成果について直接触れられる機会ですので、ぜひ足を運んでみてください。
展示会情報
- - 日程: 2025年1月15日~1月17日(16日、17日のみ出展)
- - 場所: 東京ビッグサイト、化粧品開発展 内アカデミックフォーラム
- - セミナー: 「マイクロパターン付きコラーゲン製材を用いた皮膚老化研究」
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登壇者: 泉健次(新潟大学)、佐田亜衣子(九州大学)
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日時: 1月16日・17日、14:30~15:00
企業概要と連絡先
株式会社CollaWindは2023年に設立された新潟県の企業で、コラーゲンを基にしたバイオマテリアルの研究開発を行っています。詳細は公式ウェブサイトをご覧ください。
- - 会社名: 株式会社CollaWind
- - 代表取締役: 泉健次
- - 住所: 新潟県新潟市西区五十嵐2の町8050
- - ホームページ: CollaWind
新潟から発信されるこの革新的技術が、医学界にどのような影響を与えるのか、今後の展望に期待が寄せられます!