本格的なAI養殖が実現した「大型生さば」
日本の回転寿司チェーン「くら寿司」は、2023年5月15日より、AI技術を駆使した「大型生さば」を大阪と京都の一部店舗で販売します。この取り組みは、国産の大分県産サバを対象に、スタートしたもので、約1年間のスマート養殖を経て、700gを超える大型サバを生で提供するという、日本初の試みです。
サバは、回転寿司で提供される魚の中でも特に人気が高いネタですが、漁業環境の厳しさや漁獲量の減少が影響し、多くの消費者が心配する要素ともなっています。特に、近年は国産サバの漁獲量が半減する中で、外食産業においても安定的な供給が難しくなっています。
AI技術を利用した養殖のメリット
「くら寿司」は2021年に設立した「KURAおさかなファーム株式会社」を通じて、持続可能な水産業の実現を目指しています。このファームでは、愛媛県宇和島市の生産者と連携し、人工種苗を用いたスマート養殖を開始しました。従来の養殖方法に比べて、エサの与え方を最適化し、より短期間での成育を実現しています。
このスマート養殖により、サバは1年ほどで500g以上に成長し、700gを超える大型サイズにまで育てることが可能になりました。これにより、脂の乗ったサバを生で楽しむという新しい食文化を提供できるようになったのです。
季節限定での提供
「大型生さば」は、350円で提供され、販売期間は5月15日から無くなり次第終了となります。お持ち帰りはできないため、店舗での生サバ体験が求められます。販売店舗は、大阪と京都の75店舗となっており、食文化に新たな風を吹き込むことでしょう。
季節ごとの進化
今回の取り組みは、AIおよびICT技術を活用したスマート養殖の成功を示すものです。これまでに、ストレスフリーな環境で養殖された魚は、新鮮なネタとして寿司に使われており、これが今後の日本の飲食業界に新たな可能性をもたらすことを期待されています。魚の安定供給が課題となっている中、特に専門会社であるKURAおさかなファームが果たす役割は大きくなっています。
持続可能な未来へ
漁業業界は、近年の求められる持続可能性に対応する必要があり、くら寿司の「KURAおさかなファーム」は、労働環境改善やエサ代、コスト削減に寄与することが期待されています。AI技術によるスマート養殖は、今後の食卓における新しい選択肢を提供するものといえるでしょう。
このように、AI技術を利用した養殖によって、消費者に新鮮で美味しいネタを提供することが可能になるのです。そして、くら寿司が提供する「大型生さば」は、その一環として、国内の漁業環境をサポートする取り組みでもあります。ぜひ、店舗での体験をお見逃しなく!