新潟のIT企業、AWSを活用してシステム開発の革新へ
新潟県新潟市を拠点とするIT企業、株式会社グローバルネットコアが株式会社アイテックと協力し、Amazon Web Services(AWS)の先進的な機能を利用したシステム開発の共同実証に取り組み、その成果を発表しました。この取り組みは、IT業界における新しい動きとして注目されています。
レガシーシステムのモダン化
本実証でのターゲットは、従来のオンプレミスサーバーからVMwareの仮想基盤に移行されたレガシーシステムです。グローバルネットコアとアイテックが分担して開発を行うにあたり、開発環境を統一するため、サーバレス環境の実装にコンテナ技術が活用されました。
開発のスピード感を重視し、CI/CD(Continuous Integration and Continuous Deployment)によるプロセスの自動化を進め、わずか2カ月半という短期間でのシステムリリースを実現しました。
コスト削減と機能改善を実現
このレガシーシステムをモダン化することで、サーバー管理やメンテナンスにかかるコストが年間で約30%削減できる見込みです。また、画面レスポンスや検索機能の向上、さらには新機能の追加も行われ、より使いやすいシステムへと生まれ変わりました。
AWS活用の先駆者として
グローバルネットコアは、2019年に新潟県内で初めてAWSサービスパートナーに認定された実績があります。今回の共同実証によって得た知見を元に、クラウドを活用したシステム開発の知識をアイテックとともに共有し、新潟県全体のAWSクラウド活用の普及にも寄与していく方針です。
実施内容の詳細
共同実証で実施した内容は以下の通りです:
- - AWSを用いたレガシーシステムのモダン化
- - システム全体のレスポンス向上
- - ファイルアップロード操作の簡便化
- - 画像のリサイズ機能の追加
- - 検索機能の改善
- - システム稼働コストの最小化
これらの開発はクラウドネイティブな環境で実施され、気軽にアクセスできるサービスでシステム運営が可能になっています。
AWSの技術をフル活用
具体的に活用されたAWSのサービスは次の通りです:
- - AWS Fargate、Amazon ECS、AWS ECR を用いてサーバーレスアーキテクチャを構築し、ユーザーがシステムを不使用のときに不要な課金を回避。
- - AWS CodeCommit、AWS CodePipeline、AWS CodeBuild を利用したCI/CDのパイプライン構築により、双方のシステム開発を円滑に進めました。
未来へ向けた展望
共同実証を経て、AWSクラウドの最新技術を体験した参加メンバーは、さらなる技術の向上を目指して共に成長しています。引き続き、事例インタビューを行うことで、実際の開発プロセスやエンジニアの声を広めていく予定です。
新潟県のIT業界がAWS活用の先駆者としての立場を確立することで、地域全体のビジネス環境が向上することが期待されています。今後の展開にも注目が集まります。