小千谷市の文化拠点「ホントカ」が評価された理由
最近、小千谷市にある「ひと・まち・文化共創拠点ホントカ」が、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「2025年度グッドデザイン賞」の中で、応募総数5225件の中から見事にグッドデザイン・ベスト100に選ばれました。ここでは、その受賞の背景や施設の特徴についてご紹介します。
グッドデザイン賞とは
「グッドデザイン賞」は1957年に創設されたデザイン評価制度で、日本国内外の多くの企業や団体が参加する、世界的なデザイン賞として位置づけられています。社会課題やテーマに対する解決策をデザインを通じて提案し、暮らしの質を向上させることを目指しています。受賞したデザインには、シンボルである「Gマーク」が与えられ、高く評価されます。
ホントカの特徴
小千谷市の「ホントカ」は、図書館、郷土資料館、市民活動の場、子どもの遊び場など、さまざまな機能を統合した複合施設です。2024年9月28日に開館し、開館から1周年を迎えたばかりの印象的な施設です。特に、美しい建築デザインや内容の充実度で高く評価されており、地域の様々な活動を支える重要な拠点として機能しています。
デザインの革新性
「ホントカ」は、建築的デバイス「フロート」「アンカー」「ルーフ」を通じて、ダイナミックに活動や自然と連動することを実現しています。情報と活動を結びつけるようにデザインされた空間は、リアルとデジタルが融合しており、訪れる人々に新たな「知る」体験を提供します。特にリビングラボが設置されており、多様な人々が対話や創造を行うことで「共創」を実現できる持続的な取り組みが盛り込まれています。
アンカーとフロートの特徴
施設内には、活動に応じた特性を持つ9つの「アンカー」が設置されており、用途に応じて自由に利用できるスペースが提供されています。例えば、3Dプリンタによるものづくり体験ができる「発アンカー」や、音楽練習やエクササイズができる「響アンカー」など、バリエーション豊かな場所が揃っています。また、動く書架や展示台を持つ「フロート」エリアは、利用作品や人々の関係性を織り成す場として機能します。
受賞に対する市の思い
小千谷市は、今回の受賞を「ホントカ」計画に関わったすべての方々との協働の成果とし、心からの感謝の意を表明しています。今後も、多様な人々にとっての居場所を作るため、引き続き対話と交流を大切にした運営を進めていく方針です。
受賞展での紹介
「ホントカ」は、11月1日から5日まで東京・六本木で開催されるグッドデザイン賞受賞展「GOOD DESIGN EXHIBITION 2025」にも出展予定です。これは、広くその魅力を伝える良い機会となります。
施設概要
- - 施設名: ひと・まち・文化共創拠点ホントカ。
- - 住所: 新潟県小千谷市本町1丁目13番35号
- - 開館時間: 午前9時~午後10時(各アンカーで異なる)
- - 休館日: 第2・第4火曜日、年末年始 (12月29日から翌年の1月3日)
- - 駐車場: 計120台(第1駐車場 80台、第2駐車場 40台)
「ホントカ」は、地域の新しい文化拠点として、さらなる発展が期待される施設です。ぜひその訪問を検討してみてはいかがでしょうか。