PlanetDAO佐渡 北條家住宅
新潟県佐渡市に位置する北條家住宅は、江戸時代に医業を営んできた歴史ある建物。約350年にわたって地域の医療を支えてきたこの住宅は、国指定の重要文化財であり、様々な登録有形文化財を有します。しかし、長年の風雨にさらされ、その維持管理は非常に困難な状況にあります。
この文化財を保全するための新しい試みが「PlanetDAO佐渡」です。株式会社Planet Labsは、株式会社型インベストメントDAOを通じて、北條家住宅の共同所有と共同運営を提案しています。プロジェクトの開始からわずか2ヶ月で、国内外から約2,800万円の出資申込みを達成。特に、アジア地域からの投資が顕著で、これによりプロジェクトは国際的な注目を集めています。
新たな文化財保全モデルの確立
このプロジェクトの特徴は、出資者が地域住民や所有者と共に議決権を持ち、共同で運営に参加できる点です。北條家第11代当主の弟である北條規氏は、この新しい仕組みにより、文化財を地域と世界の共創で守る道を見いだしました。文化財の維持は個人の財政だけでは難しいため、多くの人々が関与できるシステムが不可欠です。
「私たちの目的は、文化財を存続させることだけでなく、地域の活性化や、次世代への継承を図ることです」と述べる北條氏の言葉は、プロジェクトへの情熱を物語ります。
国際的な投資家の関心
海外からの出資者は、全体の約60%を占めており、その多くがアジア諸国から参加しています。この北條家住宅を通じて、海外の人々に日本の文化や価値観を伝える新しい場が生まれようとしています。アダム・フルフォード氏は「日本の地方には人をつなぐ文化があり、心の再生の場でもある」と強調しています。
彼はまた、北條家住宅の価値が日本文化の営みを今に伝える場所であることを指摘し、共同所有の仕組みがもたらす多様な意味についても言及しました。「ここで生まれるのは宿泊体験だけでなく、心の再生と学びの循環です」とフルフォード氏は続けます。これは、地域の資源を活かした持続可能な運営モデルとして、他の地域にも展開する可能性を秘めています。
未来に向けた一歩
現在、PlanetDAOでは、出資者を募集中で、2026年1月には株式発行予定です。文化財保全に興味を持つ皆様は、ぜひこのプロジェクトに参加し、地域の文化を次世代に繋ぐ一員になってみてはいかがでしょうか。共に新しい文化財の在り方を考え、行動に移す時が来ています。
詳細は、PlanetDAOの公式ウェブサイトで確認できます。私たちの文化を未来に繋ぐために、あなたの参加をお待ちしています。