津南醸造がミラノ酒チャレンジで受賞した『GO SPARKLING』
新潟県津南町にある津南醸造株式会社が製造するスパークリング日本酒『GO SPARKLING』が、イタリア・ミラノで開催された「Milano Sake Challenge 2025」にてGood Design賞を受賞しました。このニュースは、日本酒の新たな可能性を広げる大きな一歩といえるでしょう。
『GO SPARKLING』は、爽やかな発泡感と洗練されたボトルデザインが特徴の日本酒です。審査においては、ソムリエやデザイナーが評価したポイントとして、「ミニマルで現代的なデザイン」「日常でも楽しめる親しみやすさ」が挙げられます。特に、ヨーロッパ市場におけるデザインの魅力は際立っており、今後の展開に大いに期待が寄せられています。
審査では、ボトルの形状と色彩、さらには日本語表記が「付加価値」として評価される一方で、一部からは「日本的なアイデンティティが薄い」との意見もあったものの、むしろその親しみやすさが評価を得たと言えるでしょう。いわば、グローバルに受け入れられるスタイルが成功の要因とされました。
今後の価格帯は10〜20ユーロ程度が見込まれており、スーパーマーケットやデザイナーズショップなどでの販売が予定されています。これにより、『GO SPARKLING』は新たなライフスタイルを提案する日本酒として、さらに広がりを見せるでしょう。
津南醸造のさらなる業績
今回のミラノ酒チャレンジでは、『郷(GO)GRANDCLASS 魚沼コシヒカリEdition』がプラチナ賞も受賞しており、津南醸造の“テロワール”を体現する展開が国際的にも評価された結果となりました。この“テロワール”とは、ワイン文化から発展した概念で、気候や土壌、水、人々の知恵が結実した風味や個性を指します。
津南醸造が用いる魚沼産コシヒカリは、豪雪地の特性を活かした水資源や風土が育んだもので、当地ならではの素材と伝統技術によって作られた日本酒は、まさにこの言葉の体現といえるでしょう。
津南醸造のこだわり
津南醸造株式会社は、新潟県中魚沼郡津南町に位置する酒蔵で、豪雪地帯の自然環境を生かした酒造りを行っています。地元の酒米「五百万石」や「魚沼産コシヒカリ」を使い、自然との調和を大切にしながら革新を追求しています。2025年には、醸造技術を競う「越後流酒造技術選手権大会」で新潟県知事賞(第1位)を受賞するなど、高い評価を受けています。
津南醸造は、今後も日本酒の新たな可能性を広げ、世界に向けて発信していくことでしょう。これからの展開が非常に楽しみです。