新潟のフードテック企業が高齢者支援の新たな一歩を踏み出す
新潟県から生まれたフードテックスタートアップ、株式会社LacuS(ラコス)が、オイシックス株式会社とその子会社であるシダックスフードサービスと共同で、高齢者施設向けの給食モデル「元気ごはん with Oisix」に必要なスープを開発しました。この新たな取り組みは、2026年10月から提供される予定で、高齢者にとっての食事の質を大きく向上させることを目指しています。
高齢者の食事における課題とその解決
食事量の減少や栄養不足は、高齢者が直面する深刻な問題です。シダックスはこの課題に注目し、高齢者でも食べやすい量で必要な栄養を摂取できる「元気ごはん with Oisix」を展開。おいしいだけでなく、健康を実現する食事を提供することを目指しています。具体的には、従来の食事の約80%の量で、必要なカロリーを100%摂取できる「すごカロ」シリーズがあり、食べる楽しみながらも健康を支える食事の提供を実現しています。
一方、LacuSは高齢者向けの完全栄養食ブランド「Me TIME FOODS」を展開し、栄養の設計とともにおいしさも追求しています。このように、双方の企業が持つ理念と技術が融合し、高齢者が「最後までおいしく食べる幸せ」を提供する商品開発へとつながりました。
共同開発した「すごカロスープ with Me TIME FOODS」
新商品、「すごカロスープ with Me TIME FOODS」は、高齢者施設で日常的に提供されるスープを基盤にしています。このスープはラコスが展開する「Me SOUP」をベースにしており、シダックスの給食運営に関する知見が組み合わさり、栄養価の高いだけでなく、おいしさや調理しやすさにも配慮されています。
このスープは粉末タイプで、お湯に溶かすだけで簡単に提供可能で、調理の手間を省ける利点があります。高齢者に必要なカロリーやたんぱく質を、毎日の食事の中で負担なく摂取できることを目指しています。2026年からの実用化が待ち遠しいですね。
進化する新潟フードテックタウン(NFTT)
今回の協業は、オイシックスとNSGグループが推進する「新潟フードテックタウン(NFTT)」プロジェクトの成果でもあります。新潟は豊かな食資源や伝統的な発酵技術を有しており、これを活かしたスタートアップエコシステムを構築することを目標としています。NFTTでは、食領域のスタートアップの成長を支援し、新たなビジネスチャンスを創出するための活動を進めています。
ラコスの代表、古津氏は、「新潟から食の新しい産業をつくりたい」という強い思いを持ち、このプロジェクトのリーダーとして活動しています。「食べたいのに食べきれない」といった高齢者の課題に向き合い、栄養とおいしさを両立させる製品を開発してきました。
未来への展望
今後もLacuSは、NFTTの取り組みを通じて社会課題の解決に挑む事業を展開する意向を示しています。また、オイシックスグループとの連携により、新潟の食産業の振興とともに、健康支援に貢献する姿勢が期待されています。
新潟から発信されるスープは、ただの食事ではなく、高齢者の生活を照らす光となるでしょう。本協業が実現した成果は、他地域にも広がり、さらに日本全国における高齢者の食事環境を改善するきっかけになるに違いありません。