佐渡島の名宿・両津やまきホテル再生プロジェクトが始動

佐渡島に新たな風を吹き込む再生プロジェクトが始まります。東京都新宿区に本社を置く株式会社ファンドクラウドホールディングスが、かつて島のランドマークとして愛された「両津やまきホテル」の土地と建物を取得し、地域資産を再構築する計画です。

両津やまきホテルの歴史

両津やまきホテルは、両津港から近い位置に位置し、長年にわたって多くの観光客を受け入れてきた老舗のホテルでした。かつては、観光バスが立ち並び、宴会や温泉、海の美しい景色を楽しむための人気スポットとして親しまれてきました。しかし、近年の観光スタイルの変化や施設の老朽化により、残念ながら営業を終了する運びとなりました。今なお、多くの島民や旅行者にとって、再生を待ち望まれる特別な場所です。

ファンドクラウドホールディングスのビジョン

ファンドクラウドホールディングスは、地域資産の再構築をテーマに掲げており、単に不動産を再生するのではなく、行政やクリエイター、地域住民と協力しながら、ユニークな体験価値を生み出すことを目指しています。資金調達や企画、開発、運営、PRなど、多様なパートナーと共に一貫した形でプロジェクトを進めることが強みです。

今回の両津やまきホテル再生プロジェクトでは、佐渡特有の自然、文化、食を最大限に活かし、「泊まる」その先にある“心を整える旅”を新しい形で提供する宿泊体験を構想しています。

地元からの期待

佐渡市の渡辺市長は、両津やまきホテルは佐渡市民にとって特別な場所であり、再生プロジェクトに対して大きな期待を寄せています。「ファンドクラウドホールディングスが未来を見据えた視点で取り組むことを心から歓迎しています。島の新しい価値を、地域企業や住民と共に創り上げていきたい」と述べています。

また、同社の担当取締役佐藤彗士は、「この再生は、単なる施設のリノベーションではなく、地域の歴史や記憶を次世代につなぐ重要なプロジェクト」と位置付けています。彼は、幽玄な文化、雄大な自然、温かい人々、島ならではの食の恵みを現代のデザインとテクノロジーで再構築し、すべてが一体となった体験を提供することを目指しています。他にはない宿泊施設になることを目標に掲げています。