新潟のきものブレイン岡元松男社長、旭日単光章受章の栄誉

新潟のきものブレイン岡元松男社長、旭日単光章受章

新潟県十日町市に本社を置く株式会社きものブレインの代表取締役社長、岡元松男氏が、2025年秋の叙勲にて名誉ある「旭日単光章」を受章することが発表されました。この栄誉は、長年にわたる企業運営の取り組みや公共の利益に対する貢献が認められた結果であり、業界内外で大きな注目を集めています。

旭日単光章とは？

「旭日単光章」は、日本の勲章の一つで、特に商業や工業、サービス業などで顕著な功績を上げた方々に与えられる栄典です。岡元社長の受章は、彼の献身的な経営姿勢やとりわけきものブレインが地域社会や経済に与えた影響が国家的に評価されたことを示す重要な出来事です。

岡元松男社長の功績

岡元松男氏は、自社の企業理念である『きもの』の発展と障害者雇用を通じた社会貢献に基づき、以下のような多様な取り組みを行っています。

1. きものアフターケア事業の立ち上げ

1980年、まだアフターケアの概念がなかった時代に、岡元氏は「きものアフターケア」事業を開始しました。この先見性に富んだ取り組みは、多くの消費者に新たな着物文化の楽しみ方を提供し、業界全体に新しい価値観をもたらしました。徐々に企業としての規模を拡大し、日本唯一の「きものの総合加工業」として38万点に及ぶ着物を扱うまでになりました。

2. 総合加工事業の強化

岡元社長は、丸洗いやしみ抜き、撥水加工など、きものに関わる全ての加工工程を自社内で統一し、安定した品質と納期を確保しています。これは顧客満足を追求するための重要な戦略でもあり、競争力を高める要因となっています。

3. 地域雇用への貢献

新潟県十日町市を拠点に、岡元氏は地域の雇用を守り育ててきました。特に障害者雇用に関しては、1989年からの取り組みが評価され、労働大臣賞を受賞するなど、人権と経済活性化を両立させる功績が認められています。現在、全従業員の約13%にあたる障害者が働いており、ダイバーシティ経営の模範として称賛されています。