春を告げる伝統行事「シャングシャング馬」
新潟県胎内市下赤谷集落で古くから行われていた春の祭り、「シャングシャング馬」。この行事は、農業の機械化が進む昭和40年代に途絶えてしまいましたが、地域の人々の強い思いが集まり、2015年に復活を果たしました。
2026年には復活12年目を迎え、また新たな挑戦が始まります。それは、黒川中学校の生徒たちが「語り部」として参加し、祭りの由来やその背後にある地域の物語を伝えることです。この取り組みは、ただの行事を超え、次世代への文化継承の象徴となるでしょう。
開催概要
- - 行事名:シャングシャング馬 2026
- - 開催日:2026年4月18日(土)
- - 場所:新潟県胎内市下赤谷集落(鳥坂神社周辺)
- - 公式情報:こちらをクリック
シャングシャング馬の歴史
起源と祭りの意味
この祭りは、母体となる鳥坂神社が地域の農業の豊かさと牛馬の安全を願う神社として知られており、毎年4月18日に「牛・馬の祈願」が行われていました。これに合わせて、装飾された馬たちが鈴の音を響かせながら集落を練り歩くのが「シャングシャング馬」です。
春の訪れと共に農作業が始まるこの伝統行事は、かつては賑わいを見せ、100軒以上の露店が立ち並ぶほどでした。しかし、牛馬の減少によって昭和40年代に途絶えてしまったのです。
再生への道
2015年、松原ステーブルスの松原氏の努力と地域の協力により、3頭の馬による「シャングシャング馬」が約半世紀ぶりに復活しました。300人以上の見物客が見守る中、馬が集落を駆け抜け、来場者たちから大きな拍手が送られました。
その後、参加人数も増え、2018年には黒川小学校や新発田農業高校から約600人もの生徒が参加。2019年には、1,200人以上が訪れるほどの盛況となり、春を彩る行事として根付いていきました。
コロナ禍を経て新たな象徴の誕生
2020年はパンデミックの影響で中止を余儀なくされましたが、2021年には関係者のみで安全祈願を行い、2022年には感染対策を徹底しつつ再開されました。2024年には、生徒たちの参加が広がり、彼らの「馬が走る坂を駆け上がりたい」という熱意が実を結び、新たな象徴として注目されることとなりました。
2026年の新たな取り組み
2026年、この行事は「第二章」として進化します。黒川中学校の生徒たちが語り部として祭りの由来や地域と馬との関係を伝えることで、伝統が「見るだけのもの」から「語り継がれるもの」へと変わります。この取り組みは地域文化の継承に向けた重要なステップとなることでしょう。
次世代への思い
小さな集落で始まった「シャングシャング馬」の物語は、今、次の世代へと受け継がれようとしています。「語り継ぐ者たち」によって、春の物語が未来へと響き渡ることを願っています。その想いこそが、胎内市下赤谷集落の誇りであり、シャングシャング馬の新たな道しるべです。
この春にしか味わえない文化に触れ、地域の温かい思いに触れる絶好のチャンス。ぜひ、2026年の「シャングシャング馬」を訪れてみてはいかがでしょうか。