地域の歴史を次世代へ繋ぐ新しい投資プロジェクト、佐渡市の北條家住宅

新しい歴史的資産の再生を目指す『PlanetDAO』

新潟県佐渡市にある登録有形文化財『北條家住宅』を対象とした、小口投資プロジェクト『PlanetDAO（プラネットダオ）』の第三号案件がスタートしました。このプロジェクトは、地域の歴史的建造物の保全を目的に、株式会社Planet Labsが運営するものです。

目的と背景

佐渡市は、日本海に浮かぶ美しい島であり、2024年7月には佐渡金銀山がユネスコの世界文化遺産に登録予定です。この地域には、貴重な自然と文化が共存しており、古来より多くの歴史的建造物が点在しています。特に北條家住宅は、江戸時代から続く医師の家系に守られてきた重要な文化財です。しかし、時の流れに伴い、その維持管理は困難となり、地域だけでは手が回らない状況にあります。

PlanetDAOの仕組み

今回のプロジェクトでは、小口投資を通じて日本国内外の投資者から資金を集め、その資金を利用して北條家住宅の維持・管理を行います。特に注目すべきは、このプロジェクトが『株式会社型DAO』として運営されることで、出資者が収益の分配だけでなく、事業運営にも意思決定に参加できる点です。これにより、文化財保護に対する新しいアプローチを提供しています。

北條家住宅の魅力

北條家自身は、漢方医として地域医療に寄与してきた家系であり、その文化は地域の歴史や人々の暮らしに深く根付いています。薬草や野草を用いた治療法が織りなす、自然と調和した生活様式は、今の時代にこそ価値があるものです。北條家の住宅もその象徴であり、地域の人々に愛され支えられてきました。

取り組む意義

このプロジェクトの実行により、歴史的建造物の持続的な保全が可能となり、地域社会を活性化することが目指されています。国内外の投資者や地域住民、専門家たちが協力し合い、地域の文化や価値を大切にしながら、新しい形の運営を展開します。投資者が参加することで、地域に新たな視点が加わり、地域資源の活用が期待されます。