津南醸造の講義
2025-06-08 15:26:08

津南醸造が東京農工大学で新しい醸造技術を講義

魅力的な日本酒造りに向けた新たな取り組み



新潟県中魚沼郡津南町に本拠を置く津南醸造株式会社が、東京農工大学大学院にて特別講義を行いました。この講義で、津南醸造の代表取締役社長鈴木健吾氏が語るのは、醸造と最新技術の関係、そして地域との共生を目指したビジョンです。

農学と医学の背景を生かして



鈴木氏は、農学と医学の分野での博士号を持つ科学者であり、これまでの経験を生かして企業経営に携わっています。彼の講義では、津南醸造が直面していたさまざまな課題を、科学的な視点からどのように解決してきたかが紹介されました。特に注目されるのは、豪雪地という特殊な環境を活用した酒造りの手法です。低温熟成や微生物の管理、さらには雪中蔵による安定した発酵環境の導入など、自然とテクノロジーを融合させた革新が話されました。

スマートな醸造技術



講義の中では、AI技術を用いた「スマート醸造」の取り組みも描かれました。酒の香りや味わいを定量的に分析するAIモデルを導入することにより、品質管理の新たな次元に挑戦している点が学生たちの共鳴を呼びました。また、生成AIを用いて製造プロセスの見直しを行っていることも強調され、学生たちはこの先進的なアプローチに興味を示しました。

日本酒とヘルスケアの融合



さらに、津南醸造が進める「日本酒とヘルスケアの融合」というテーマもポイントです。酒に含まれる成分の研究や、それを基にした新商品開発の動向が語られ、特に老化抑制や健康効果に着目した内容が紹介されました。彼は、地域農家との連携やブランド戦略の見直し、海外市場への展開についても触れ、地域に根ざした経営改革が重要であると語りました。

地域との共生と未来へのビジョン



鈴木氏は、魚沼産コシヒカリを使用した高付加価値商品「郷 GRANDCLASS」や、スパークリング日本酒シリーズが国内外で高評価を得ていることも伝えました。彼の言葉を通じて、科学技術と経営マインドを併せ持つ人材の重要性が強調されました。最後には自身も大学の技術ベンチャーからキャリアを歩んできた経験を語り、未来のイノベーター達へ向けたメッセージを送ったのです。

挑戦し続ける津南醸造の姿勢



新潟県内での「越後流酒造技術選手権大会」において、新潟県知事賞を受賞した津南醸造。これからも地域資源と科学技術の融合を追求し、次世代のものづくりを目指して新しい挑戦を続けていく姿勢が印象的です。社会に新しい価値を提供するため、津南醸造は日々進化を続けています。

終わりに



講義を受けた学生たちには、この貴重な経験を通じて、自身の未来とキャリアについて考える機会となったことでしょう。津南醸造の取り組みが示すように、日本の伝統的な醸造文化も、新しい技術を取り入れることで未来を切り拓いていくことができるのです。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

関連リンク

サードペディア百科事典: 日本酒 津南醸造 アントレプレナーシップ

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。