よしだ病院の未来
2025-04-11 15:51:28

糸魚川市の医療を守る「よしだ病院」事業承継に向けた新たな一歩

糸魚川市の医療を守る「よしだ病院」事業承継に向けた新たな一歩



新潟県糸魚川市において、地域医療を支えてきた「よしだ病院」が事業承継の手続きを進めています。このたび、医療法人アグリーが同病院との間で優先交渉権に関する合意を締結しました。これは、市民の皆さまにとって大変重要なニュースです。

1. 背景



「よしだ病院」は1991年に設立され、地域に根ざした医療を提供してきました。特に、吉田孝太郎理事長が夜間の救急対応を行いながら、100床を有する介護老人保健施設の運営も行ってきたことから、地域における医療の拠点としての役割が果たされてきました。

しかし、近年になって経営悪化に加え、吉田理事長自身の健康問題が重なり、病院の機能維持が難しくなってきました。入院患者の受け入れを停止せざるを得ない状況に陥ったのです。この危機的な状況を受け、地域医療の未来を考える時期が来ていると感じました。

そこで、医療法人アグリーの理事長である伊藤俊一郎氏と、地元の市議会議員伊藤麗氏が地域の皆さまからの要請を受けて動き出しました。彼らは吉田理事長から「後継者」として指名され、協議を重ねて事業承継に関する合意に至りました。

2. 事業承継の目的



今回の合意の目的は大きく以下の3つです:

1. 地域医療の継続:糸魚川市での急性期治療やリハビリ、老健を通じて市民が安心して治療を受けられる環境を維持・発展させます。
2. 雇用の確保:職員の雇用を守り、彼らの専門性とチームワークを生かして医療サービスの質をさらに向上させることを目指します。
3. 吉田理事長の志の継承:長年にわたり地域医療に尽力してきた吉田理事長の情熱を受け継ぎ、さらなる発展を図ります。

3. 今後の展望



合意文書に基づき、関係者間で正式な事業承継契約の締結を進めていきます。優先交渉期間中は、医療法人アグリーから医療スタッフを派遣し、入院及び老健機能の迅速な安定化を図るとのことです。

新しい病院名は「アグリよしだ病院」(仮称)となり、これまでの地域医療の基盤を強化し、より充実した医療サービスの提供を目指します。

吉田理事長と伊藤理事長の集合写真

4. 医療法人アグリー理事長のメッセージ



伊藤俊一郎理事長は、「私自身、糸魚川市出身として先輩医師の苦境を無視できませんでした。妹の伊藤麗市議会議員の活動力がなければ、スムーズな後継者指名はありえなかったでしょう。この合意が、地域の患者さんと職員の未来を守る手助けになると信じています」とコメントしました。

5. 住民への説明会のお知らせ



市民の皆さまへの説明会が2025年4月12日(土)17時から、よしだ病院で開催されます。この機会に、今後のスケジュールや具体的な方針について直接説明を行う予定ですので、ぜひご参加ください。

6. お問い合わせ先



報道関係者や地域住民の方々からの問い合わせは、以下の方法で承ります:
  • - 報道関係者:アグリグループ広報担当 兵藤 大地(TEL:03-5829-4785)
  • - 地域住民:メドアグリクリニックいといがわ(TEL:025-555-7776)

多くの地域住民にとって、糸魚川の「よしだ病院」は医療の最後の砦です。私たちは地域医療を守るため、全力で取り組んでいきます。今後とも、ご支援とご理解をお願い申し上げます。


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