北九州市の救急DX
2024-12-20 17:49:05

北九州市、救急医療情報システム「NSER mobile」導入で救急DXを加速

北九州市、救急医療情報システム「NSER mobile」の導入



2025年1月、北九州市にて新たに救急医療情報システム「NSER mobile」が本格運用を開始します。この取り組みは、西日本や九州地域で初めての試みであり、救急業務のDX(デジタル・トランスフォーメーション)を推進します。従来のペーパーレス化を進めるだけでなく、医療機関と救急隊との間の連携を強化することによって、より迅速な患者搬送を実現し、病院収容にかかる時間を短縮することも目指しています。

救急医療の進化—「NSER mobile」導入の背景



北九州市では、2021年より「デジタルで快適・便利な幸せなまち」の実現に向け、DX推進計画を策定し、自治体全体のデジタル化を進めています。この計画の一環として、救急業務においても先行的に「NSER mobile」を使った実証実験が行われていました。実証実験の結果、救急隊と医療機関の連携がスムーズになり、急医療インフラとしての必要性が認められました。

システムの運用内容



本システムは、まず各救急隊にNSER mobile用のタブレット端末が配布され、救急隊は現場で集めた情報を医療機関とデジタルでやり取りします。これにより、患者の受け入れ判断が迅速に行えるようになります。また、各救急隊は、現在の受け入れ状況をリアルタイムで確認し、適した医療機関に対して受け入れ要請ができる体制を構築します。

さらに、救急活動の引継ぎもペーパーレスで行い、救急報告書もデジタル形式で作成されます。これにより、物理的な書類のやり取りが減少し、業務の効率が大幅に向上します。

「NSER mobile」の機能とは



「NSER mobile」は、救急現場から搬送先医療機関までの情報通信を円滑にし、救急活動を効率化することを目的としています。具体的には、傷病者の情報をタブレットを通じて迅速に送信し、病院の準備をスムーズに行えるようになります。このデジタルプラットフォームには、病歴やバイタルサインの情報に加え、医療機関間の交渉履歴や受け入れ状況の共有機能が備わっており、救急医療の現場で非常に役立ちます。

北九州市の未来



この取り組みは、たんに救急業務の効率化だけでなく、市民に対しても迅速で適切な医療サービスを提供することを目的としています。今後、北九州市が推進するデジタル化は医療分野にとどまらず、様々な分野での活用が期待されます。

なお、「NSER mobile」の運用に関する詳細や、TXP Medicalが行っている他のプロジェクトについて興味がある方は、ぜひ公式Webサイトを訪れてみてください。


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