暮らしを彩る土鍋と器の芸術展
2025年10月25日、南魚沼市に位置する複合施設「魚沼の里」で始まる「圡楽窯 福森道歩・柏木円展」。この特別な展覧会には、三重県・伊賀にある圡楽窯の八代目当主、福森道歩さんと彼の姉、柏木円さんが手がけた作品が展示されます。圡楽窯は江戸時代から続く伝統的な窯元で、生活に寄り添う器と土鍋が特徴です。
福森道歩さんの魅力
道歩さんは料理人としても肩書を持ち、著書を出すほどの腕前を誇ります。彼の作品は、どれも食卓に温かさをもたらすもので、その中でも特に人気を集めているのが土鍋です。この土鍋は、煮たり、炊いたり、蒸したりと、様々な料理に対応できる万能な存在です。その使い方や日常の料理にどのように活用するかといった工夫も、道歩さんはセミナーを通じて提案しており、訪れる人々の食文化への理解を深めています。
柏木円さんの作品
一方、柏木円さんはシンプルで使いやすい器を制作しています。これらの器は、料理をより美味しく見せるための工夫が凝らされており、特に料理を盛りつける際にその真価を発揮します。彼女の器にも、父である雅武さんの教えである「器は 前に出ず、後ろに下がらず、使えば主、客、器共によろこぶ」という思想が色濃く反映されています。
魚沼の里での展示
本展では、道歩さんと円さんの作品だけでなく、圡楽窯の土鍋も一同に展示されます。来場者は、これらの作品を通じて、器がどのように日々の生活に溶け込んでいくのかを体感することができます。特に、日本の家庭で大切にされる土鍋の魅力を、現代の暮らしにどう活かすか、そのヒントが得られる展示となるでしょう。
同時開催のイベント
展覧会と同時に、福森道歩さんと柏木円さんによる「土鍋料理会」も開催されます。参加者は、魚沼と伊賀の旬の食材を使った料理を実際に見て味わうことができます。開催日は2025年10月25日で、午前と午後の二回、各8名の限定参加となります。
参加費は8,800円(税込)で、食事と試飲代は含まれていますので、ぜひ家庭では味わえない料理を体験してみてください。申し込みは公式ウェブサイトから可能ですが、アレルギーへの対応やメニューの変更はできないため、参加を検討される方はご注意ください。
また、同日には雅武さんによる「季節に寄り添う 花の会」も開催されます。こちらは、福森さんの芸術的な花活けを直接見る貴重な機会です。
お問い合わせ
この特別な展覧会の詳細や申し込みについては「魚沼の里」の公式ホームページか、直接お電話(025-775-7707)でのお問い合わせが可能です。森の清々しい空気の中で、伝統の器と現代の暮らしを考える素敵な体験があなたを待っています。ぜひ、お見逃しなく!