EPON GOLF、ウフルとともに新たな受注システムを導入
新潟県燕市に本社を構える株式会社遠藤製作所は、ゴルフブランド「EPON GOLF」を展開しています。今、その業務プロセスが大きく変革を遂げています。株式会社ウフルの協力を得て、顧客対応の向上と業務効率化を目指した新しい受注業務システムを構築しました。この変革は、受注業務のスピードと正確性を飛躍的に向上させることを目指しています。
受注業務の課題
遠藤製作所は、高性能なカスタムクラブを提供するブランドとして広く知られていますが、その受注業務には複雑さが伴います。電話やFAXを使用した受注は多くの手間を要し、営業担当者にとっては負担が大きいのが実情でした。加えて、電話応対では耳にする情報の誤解や入力ミスが生じ、一部の特定のスタッフに業務が集中する傾向もありました。
このような課題に対処するために、遠藤製作所は全体の受注業務を見直すことを決定しました。Salesforceを用いたWeb受注システム導入に加え、業務の効率化を図るためにCTI(Computer Telephony Integration)システムの導入を検討したのです。
ウフルの支援
ウフルは、SalesforceとAmazon Connectを連携させた受注センターシステムの構築に幅広い実績を持っています。そのため、遠藤製作所の新システム構築におけるパートナーとして選ばれました。
ウフルにより、自動応答システムが設計され、受注内容に基づいて受注センターや営業担当者に自動的に振り分ける仕組みが導入されました。このシステムによって、オペレーターはSalesforceのプラットフォーム上でリアルタイムに顧客情報や注文情報を確認し、専門知識がなくてもスムーズに受注処理を行えるようになりました。
顧客の声
遠藤製作所のIT推進室の渡邉氏は、「ウフルの担当者は、我々のニーズを非常に良く理解してくれ、信頼できるパートナーであると感じています。」と語ります。
新しいシステムは、短期間のうちに構築され、早くも2025年7月から稼働を開始します。この新システムによって営業担当者は、受注業務から剥がれ、本来の業務、例えば顧客訪問や市場分析に専念できるようになると期待されています。
データ活用による戦略推進
興味深いことに、Salesforceに蓄積されたデータは、ビジュアル分析ツールであるTableauを使って可視化され、販売戦略やマーケティング施策に活用されています。これにより、遠藤製作所はデータドリブンな意思決定が可能になるのです。
専務取締役の石原氏は、「ウフルがプロトタイプを最初に提示してくれたことで、我々は進捗を把握しやすく、細かな要求をアジャイルに対応してもらえました。」と述べています。このプロジェクトは予定よりも早く進み、全ての構築が約2か月で完了したのです。
今後の展望
今後、遠藤製作所は全顧客へのオンラインでの受注が可能になる仕組みの構築を見据えています。顧客を起点とした価値創造型営業へとシフトチェンジし、より一層の成長を目指しています。同社のビジョンは、テクノロジーと自由な発想を用いて持続可能な社会を締結することであり、ウフルの支援によってその実現に向けた一歩を踏み出しました。
今回の事例は、デジタル化の進展や業務効率の向上が企業の成長にどれほど寄与できるかを示しています。ウフルは今後も、その専門知識と経験をもとに、様々な企業や自治体のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進していくことでしょう。