魚沼の恵みが詰まった日本酒、ミラノ酒チャレンジでの快挙

魚沼産コシヒカリから生まれた新たな純米大吟醸

新潟県津南町に本社を置く津南醸造株式会社が、イタリア・ミラノで開催された「Milano Sake Challenge 2025」において、純米大吟醸酒『郷（GO）GRANDCLASS 魚沼コシヒカリEdition』でプラチナ賞に輝きました。この快挙は、食用米である魚沼産コシヒカリを原料とした日本酒としての挑戦が認められた結果です。

魚沼産コシヒカリの魅力

魚沼産コシヒカリは、全国的にも有名なブランド米で、特にその甘さと香りは他の米と一線を画しています。津南醸造は、この食用米を日本酒の原料として使用したことで、他にはない独自のフレーバーを持つ酒を誕生させました。実際、ミラノ酒チャレンジにおいて評価された際には、白い果物やメロン、ライチ、桃といった香りが見事に調和し、飲む人に多様な味わいを提供することができました。

評価の理由

審査員たちは『郷（GO）GRANDCLASS 魚沼コシヒカリEdition』を、「花の香りと米の甘味が口の中で広がる」と評価。中程度の甘味とうま味が絶妙にバランスを取り、持続的な余韻がありました。また、日本酒の製造方法が従来と異なるため、独自のテロワールを感じさせる作品になりました。このような和と洋のコラボレーションが、パルミジャーノ・レッジャーノやプロシュートなどのイタリア食材とのペアリングを楽しむ際に、より一層引き立ちます。

AIによる客観評価

さらに、津南醸造ではAIを活用してこの酒の特性を分析しています。その結果、「爽やかさが高く、苦味が抑えられている」との評価が出ており、受賞結果と合致するものでした。このAIを用いた分析によって、今後の製造にもさらなる方向性を持たせることができるでしょう。

今後の展望

今回の受賞によって、津南醸造は『郷（GO）GRANDCLASS 魚沼コシヒカリEdition』の国際展開を加速させる方針です。すでにシンガポールの「Sake Matsuri Singapore 2024」では、同商品が完売するなど、注目を集めています。今後は各国の文化や食にあった提案を行う予定です。