新潟市で実施されるTMNのクラウド決済システム実証事業について

TMNのクラウド型決済システム実証事業が新潟市で始動

株式会社トランザクション・メディア・ネットワークス（TMN）が、新潟市の補助金を得て、「クラウド型モビリティマルチ決済システムの実証事業」を開始します。このプロジェクトは、近年の電子決済の進化を受け、AIカメラによる顔認識技術を活用することで、公共交通における新しい決済方法を提案します。

プロジェクトの概要

TMNは、新潟市内での実証実験により、リアルタイムな乗降データを収集・分析し、効率的な運行計画の立案や、運賃収受プロセスの簡素化を図ります。顧客の利便性を高めると同時に、バス事業者の運営課題を解決することを目指しています。注目すべき点は、顔認識による「ウォークスルー決済」の実現です。この技術によって、乗降時の煩わしい手続きが大幅に短縮されます。

これまでの取り組み

新潟市や渋川市では既に4回の実証実験が行われており、カメラの設置位置や画像処理の方法について検証を重ねてきました。これにより、顔認識の精度が向上し、利用者にとってより快適な交通サービスが提供される見込みです。今後は、実証実験の結果に基づき、更なる精度向上を目指す計画です。

決済業務の簡素化

今回の実証事業では、クラウドを活用して運賃を自動的に算出し、決済端末との連携を図ります。これにより、運転手の負担が軽減され、利用者も乗車時の操作が不要になります。バスの利用がより便利になり、公共交通の利用促進に寄与することが期待されます。

自動運転への対応

2023年に道路交通法が改正され、無人運転が解禁されたことにより、新しい公共交通の形が求められています。TMNの実証事業は、このような未来に対応した新たな交通インフラの整備を目指しており、自動運転と顔認証技術の統合が重要な要素となります。この統合により、安全で利便性の高い公共交通サービスを提供することが期待されています。