新潟県上越市で歴史ある鈴木旅館が再生、地域との連携を深める試泊イベント

鈴木旅館の再生と試泊イベント

新潟県上越市にある鈴木旅館が、地域住民を対象とした先行試泊を始めました。この取り組みは2026年5月の本格オープンに向けて、地域に住む皆さんに施設の魅力をいち早く体験してもらうことを目的としています。試泊は2026年の1月31日まで続きます。

鈴木旅館の歴史

鈴木旅館は、かつて旅人や商人が利用していた宿で、100年以上の歴史を持っています。廃業から約10年を経て、今まさにリノベーションが進められており、地域に愛される宿泊施設へと再生されようとしています。新たなコンセプト「街に出ることで完成する宿泊体験」を掲げており、宿泊だけでなくコワーキングや観光案内など、多機能な複合拠点としての役割が期待されています。

試泊の詳細

今回の試泊は、特に地域住民へ感謝の気持ちを込めた企画としてスタートしました。試泊は、現在工事中でありながら、街に開かれた形で実施されており、完成に向けたプロセスを地域の皆様と共有することで、共に期待感を育む狙いがあります。

試泊の利用は、受け入れを行う鈴木旅館にて行われ、利用料金は一人3,000円（税込）です。乳幼児や小学生は無料で宿泊できるため、家族連れでも楽しめます。対象は上越市高田エリアおよび近隣住民であり、予約は専用フォームで受け付けています。チェックインは17時から19時、チェックアウトは10時までとなっており、通常営業とは異なる点に注意が必要です。

地域とのつながり

鈴木旅館の再生は、上越市の活性化を目指す「浄興寺大門通りスクエア」プロジェクトに関与している大島グループとの協業によって推進されています。このプロジェクトは、参道の景観改善や周辺施設の再生をも視野に入れ、地域全体を盛り上げることを目的としています。

今後の展望

この試泊イベントは、鈴木旅館が目指す「街とつながる宿泊体験」の一環です。リニューアル後には、宿泊だけでなく、コワーキングや観光情報の提供を通じて、地域のさまざまな魅力を発信していく予定です。鈴木旅館は、地域住民と訪問者をより一層つなぐ「まちのゲート」となり、新たな歴史を築くことを目指して再生中です。

この鈴木旅館のプロジェクトは、株式会社イノベーションパートナーズによって推進されており、地域資源の価値を再発見し、持続可能な地域社会の構築を目指しています。ぜひ、多くの方に試泊を体験してもらい、新しい鈴木旅館の魅力を感じてほしいと思います。