新発田建設が実物大モックアップで技術者教育の新たな拠点を開設

新発田建設が新たな技術者育成の拠点を開設

新潟県新発田市に本社を置く新発田建設株式会社は、社員の教育強化を目的とした新しい研修スペースを開設しました。この新しい拠点は、特に新入社員を対象として、建築の基礎技術を実践的に学ぶことができる環境を整えています。完成は2025年6月30日ですが、すでにこの取り組みが注目されています。

研修スペースの目的

新発田建設は「モノづくりは人づくりから」という理念を掲げており、社員一人ひとりが現場で活躍するための教育環境を整えることに力を注いでいます。2025年には「採用と教育」をテーマに、文系を含む様々な人材を受け入れ、教育システムのさらなる充実を図ります。今回の研修スペースの整備は、その一環であり、実際の作業環境に近い形で技術を学ぶことを目指しています。

研修スペースの特長

1. 構造模型を用いた実践的な学び

研修スペースには、RC造とS造の基礎構造を3段階で再現した実物大のモックアップがあります。モックアップは、以下の3つの状態をL字型に配置しており、視覚的に構造が理解できるように工夫されています。
1. 鉄筋が組まれた状態
2. 型枠が設置された状態
3. コンクリートが打設された完成状態
このように構成されたモックアップによって、社員は実際の業務に必要な確認や自主検査、出来形写真の撮影などを体験できます。実物を目の前にすることで、理解が深まり、実践力が育まれます。

2. “作りながら学ぶ”実践教育

新発田建設では、単に完成したモックアップを使った研修だけではなく、その製作過程をも研修に組み込んでいます。新入社員たちは、鉄筋の加工や型枠の組み立て、コンクリート打設といった一連の作業を実際の現場と同様の手順で行います。これにより、工程の理解や手順の重要性、チームでの作業意識が身につきます。

3. 進化し続ける教材

今回制作されたモックアップは、将来的に拡張や追加施工が可能な設計となっており、毎年新入社員が成長しながら次の世代へと教材を引き継ぐことができます。来年以降は鉄骨の建て方やボルト接合、アルミサッシの取り付けなど、新たな学習内容を段階的に広げていく予定です。

未来に向けた取り組み

新発田建設の新しい研修スペースは、「モノづくりは人づくりから」という信念を体現するための重要な場所です。実物を体験することで、社員はモノづくりの本質を理解し、現場での実践力を高めていきます。この取り組みは、この変化の激しい時代においても信頼される「次の時代に選ばれる建設会社」であり続けるための礎となるでしょう。

新発田建設はこの研修スペースを通じて、社員一人ひとりの成長を支え、今後の発展を遂げることで、地域社会にも貢献していくことを目指しています。