ふるさと納税で米が大人気!全国の自治体の取り組みとは
2025年上半期のふるさと納税に関するキーワードランキングで、
米が堂々の1位となり、関連ワードも複数ランクインしました。新潟を始めとする米どころでは、この動向に乗るべく地域振興に力を入れています。まずは、今年の「新米」のお礼品登録が前年の4倍に増加し、寄付に関する件数も1.6倍に伸びたという報告があります。これにより、米の安定供給への期待が高まっている証左と言えるでしょう。
米人気の背景とトレンド
近年、ふるさと納税における「米」の人気は急速に高まっています。具体的には、2025年の初めから6月にかけての期間内に、「さとふる」を通じて検索されたキーワードのうち、
「米」に関するワードがなんとTOP10のうち5件にもなります。さらに、米定期便の件数は147位から11位へとランクアップしました。この人気の背景として、日常の食卓における米の重要性が再認識され、全国的に多くの方々が寄付を通じてお米を手に入れようとしていることが挙げられます。
また、代替食品に関しても需要が高まり、冷凍パンやもち麦、パスタなどが前年同期に比べてそれぞれ数倍の寄付を受けています。このように米だけでなく、米を基にした様々な食品が人気を博していることも見逃せません。
自治体の取り組みと成功事例
米関連の寄付が増加する中、各自治体では様々な対策を講じています。たとえば、
北海道芦別市では「米」を扱うお礼品の先行受付を早めることで、寄付金額が昨年の総額を上回るという成果を上げています。また、行政職員が生産者へ足を運ぶことで新たな品目の登録や在庫数増加に成功しています。
北海道鷹栖町の「たかすタロファーム」では、有機農法によって安全で美味しい米を提供し、多くの寄付を集めています。以前は米農家の指導やアドバイスを行っていた経験を生かし、周囲の農家の売上げも一緒に向上させる取り組みを行っています。
新潟県上越市では、専門部署を設け米のラインアップを充実させ、段階的に寄付数を増やしました。特に、上越産コシヒカリが食味鑑定士によって厳選され、新米として納税者に提供されています。このように、魅力的な商品作りと並行して、自治体のサポート体制も充実させています。
まとめ
ふるさと納税を通じて、米の人気は今後も高まることでしょう。各地の自治体が創意工夫を凝らし、寄付者への魅力的なお礼品の提供を行うことで、地域の振興も促進されています。米生産者・自治体・ふるさと納税の三者が協力し、皆が満足できる形での地域活性化が期待されます。これからもふるさと納税を利用して、美味しい米を手に入れてみてはいかがでしょうか。