新しい発酵体験、津南醸造の「JOGURT」シリーズ
新潟県津南町に位置する津南醸造株式会社は、日本酒の伝統を守りながら新たなる挑戦を続けています。最近、酒蔵内の売店で販売を開始した「JOGURT」シリーズは、乳酸菌発酵酒粕を使用して作られた植物性ヨーグルトです。健康志向の方々にも注目を集めており、試食会での反響が非常に好評でした。
JOGURTの魅力とは?
「JOGURT」は、株式会社FARM8が開発した製品で、津南醸造では酒粕を提供しています。特徴として、乳製品や砂糖が使用されていないため、自然な風味を楽しむことができます。また、使用されている酒粕は新潟の地酒から生まれたもので、雪国特有の乳酸菌「ウオヌマ株」により再発酵している点も大きな魅力です。無糖のヨーグルトのような味わいで、さっぱりとした酸味が特徴的です。
JOGURTはそのまま食べるだけでなく、グラノーラやフルーツ、スムージーに加えるなど、幅広い利用方法があります。日常の食卓に取り入れやすいこの発酵食品は、健康を意識している方にとって非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
酒蔵の体験としてのJOGURT
津南醸造は「日本酒を単に飲むだけでなく、食べる体験へと広げる」という理念を抱いています。JOGURTの販売は、この理念に基づいた新たな試みの一環です。酒蔵の空間で、同じ原料から造られた発酵食品を楽しむことで、来訪者にその魅力を実感してもらうことを目指しています。
雪に覆われた津南の酒蔵で、酒蔵の物語や発酵の背景に触れながら、実際にJOGURTを味わうことができるのは、訪れる人にとって特別な体験です。「発酵のもう一つの形」を体験し、日常の生活へ持ち帰れることは、津南醸造の大きな意義の一つです。
鈴木社長の想い
津南醸造の代表取締役、鈴木健吾博士は「JOGURTは、酒粕の新しい価値を提案するものです。酒粕を単なる副産物とするのではなく、日常食として利用し、発酵の循環をつなげていきたい」と話しています。この取り組みは、「日本酒アップサイクルプロジェクト」の一環であり、日本酒製造の過程から生まれる副産物を新たな価値へと転換する挑戦です。
今後の展開
津南醸造は、今後も酒蔵売店でのJOGURTの販売を続け、発酵体験の充実を目指していきます。また、JOGURT原液やあまざけなどのラインアップ拡充も目指しており、「酒蔵発・発酵のある暮らし」を提案していきます。
まとめ
新潟の雪深い地で生まれた「JOGURT」は、津南醸造の酒蔵が提供する新しい発酵体験です。味わい深い酒粕を用いたこのヨーグルトは、日常の食生活に取り入れやすく、また発酵の素晴らしさを広めるアイテムとして、ご自宅での食卓を豊かにしてくれるでしょう。津南醸造の新たな挑戦に今後も注目です。