将来子どもに利用してほしい決済方法へのアンケート結果
デジタルマーケティングを手掛ける株式会社バリューファーストが、将来の子どもたちが利用する決済手段についてアンケートを実施しました。この調査には20代以上の男女400名が参加し、彼らの考えや子どもへの金融教育に対する意識が見えてきました。
アンケート概要
調査は2024年10月22日から11月5日まで行われ、クラウドワークスを通じて実施されました。対象は20代以上の男女で、全400件の有効回答が集まりました。
クレジットカードが人気の決済手段
今回の調査で、現時点での自身の主な決済方法は、意外にもクレジットカードが165名と最多でした。若者の参加者が多かったため、年齢による影響が否定できないかもしれませんが、年齢別の決済手段の割合から、大きな影響はないと考えられます。
子どもへ勧めたい決済手段は現金
一方で、将来子どもに勧めたい決済手段としては、現金が最も人気でした。これは、複数の選択肢を選べる形式のため、現金と他の決済手段を合わせて選んでいる回答者も多く、現金が持つ安心感や実際の使用場面での必要性が影響しているようです。
カードを持たせる年齢は大学生が最多
調査の中で、子どもが何歳になったらキャッシュカードやクレジットカードを持たせたいかという質問には、170人が「大学生」と答えました。続いて「社会人」が142人、「高校生」は50人と続きます。この結果から、多くの親が、金銭感覚を身につけてからカードを使わせたいと考えていることが分かります。一方で、「幼稚園生から」という意見もあり、早期教育の必要性を感じている親も少なくありません。
キャッシュレス化への不安
キャッシュレス化が進む中で、子どもが現金を使う機会が減ることに対する不安を感じている回答者は約72%に上りました。その理由としては、「キャッシュレス決済は使いすぎや情報流出が心配」といった意見が多く見受けられます。逆に不安を感じないと回答した人の中には「それが時代の流れ」という意見もあり、賛否が分かれる状況です。
家庭での金融教育の重要性
最後に、家庭での金融教育について聞いたところ、「お小遣い制」が最も多くの回答を占めました。子どもに所持金の管理方法を教えるため、お小遣い帳を使う家庭が多いようです。また、最近では「投資の知識を教える」といった回答も目立ち、将来的なお金の使い方に対する新たな視点が求められています。
親しい友人同士でもお金の貸し借りはトラブルになり得るため、子どもたちにお金の扱いを教えることは非常に重要です。たとえば、「テストで良い点を取ったらポイントを与え、そのポイントを現金に交換する」というユニークな制度を取り入れている家庭もあります。
このように、調査の結果から子どもへの決済方法や金融教育に対する親たちの考えが浮き彫りとなりました。今後の未来に向けた家庭での取り組みが、子どもたちの健全な金銭感覚を育んでいくことでしょう。