新潟エリア初のLNG燃料フェリー「さんふらわあ かむい」
新潟エリアでは、初めてのLNG燃料を使用したフェリー「さんふらわあ かむい」が就航しました。この新しい船舶は、大洗から苫小牧までを結ぶ重要な海上輸送の一環として、環境に配慮した運航を行うことを目的としています。三井E&S造船が内海造船と共に開発したこのフェリーは、デジタル技術と新燃料の導入により、脱炭素社会の実現に貢献することを目指しています。
LNG燃料供給装置(FGSS)とは
LNG燃料フェリーの心臓部とも言えるのが、燃料ガス供給装置(FGSS)です。三井E&S造船は、この装置の提供を通じて、内海造船の船舶に必要なガスパートエンジニアリングおよびLNG燃料タンクの設計から製造までを一手に引き受けました。
FGSSは、燃料供給の安全性を確保しつつ、最適な機器構成を実現するために、設計初期段階から内海造船と共に検討が進められました。このような緻密な作業が、船舶の性能や安全性に大きく寄与しています。
環境への配慮
船舶業界は、環境規制の強化に伴い、重油専焼から新燃料の使用に移行しており、これは脱炭素社会の実現に向けた重要なステップです。新潟エリアにおいても、この「さんふらわあ かむい」の導入は、環境に優しい輸送手段としての意義を持っています。
三井E&S造船は、様々なタイプのガス運搬船を手掛けており、その豊富な経験と技術力をもって今後も新燃料に関するニーズに応えていく構えです。特に、二元燃料船の導入を検討されるお客様には、フレキシブルに対応し、全力でサポートする方針です。
会社概要
三井E&S造船株式会社は、東京都港区に本社を構え、100年以上の歴史を持つ船舶設計・建造のリーダーです。40年以上に亘るLNG船建造の経験を活かし、最新技術を導入することで、船舶の安全性向上と船員の労働環境の改善を目指しています。代表取締役社長の柴田憲一氏が先導する企業は、常にお客様の課題解決に寄与する姿勢が評価されています。
また、関連会社である新潟造船株式会社も、地域に根ざした造船業を展開しており、地元産業の発展に寄与しています。
このように、LNG燃料フェリー「さんふらわあ かむい」の登場は、新潟エリアの海上輸送に新たな風を吹き込むことでしょう。今後の運航に期待が高まります。