新潟消防の育休プロジェクト
2026-05-27 12:31:32

新潟市消防局が挑む「とも育て」プロジェクトの取り組みと成果

新潟市消防局が進める「とも育て」プロジェクト



新潟市消防局では、「子育てするなら新潟消防」というスローガンのもと、魅力的な職場作りを目指して、育児支援に焦点を当てた「FIRE×FAMILY とも育てプロジェクト」を実施しています。このプロジェクトは、消防業界全体における男性職員の育児休業取得率の低迷という課題に立ち向かうためのものです。新潟市消防局は、全国において育児休業支援を強化し、子育て支援のリーダーを目指すことを目指しています。

プロジェクトの背景



新潟市消防局の過去のデータを確認すると、男性職員の育児休業取得率は50%、平均取得日数はわずか4.5日という現実がありました。この状況について職員にアンケートを実施すると、実は「本当は1か月程度の育休を取りたい」という希望が多かったことが分かりました。しかし、消防という特殊な環境から、職場への負担や人員面の不安から、長期の育休取得を躊躇する人が多かったのです。

そのため、このプロジェクトを通じて、チーム全体が育児を支える文化を作ることが必要だと考え、令和7年度からの事業スタートにつながりました。

課題への取り組み



新潟市消防局の「とも育てプロジェクト」では、以下のような具体的な取り組みが行われています。

  • - 消防局長からの育休取得推進メッセージ
消防局長が発信したメッセージでは、育児を「チームのミッション」と捉え、市全体で子どもたちの成長を支えていこうという意義が強調されています。

  • - 目標設定の明確化
2023年から2030年にかけて、男性職員の育児休業取得率を85%以上、取得期間を2週間以上に設定し、職員の意識啓発を図っています。

  • - 役割の明確化
新たに「とも育てサポーター」を設け、各課の職員が育児休業の敵役となり、支援を行う体制を構築しています。

  • - 面談制度の導入
育休予定の職員と小隊長もしくはとも育てサポーターとの面談を行い、育休取得の準備がスムーズに進むようサポートします。

  • - 応援体制と代替人員の確保
消防局内での人員不足の不安を払拭するため、外部からの支援体制を整え、臨時職員の活用による人員確保を行っています。

  • - 職場内周知の強化
育児休業取得のフローチャートや取得者の体験談を掲載したパンフレットを作成し、周知を行っています。これにより、職場の風土を改善していきます。

1年間での成果



「とも育てプロジェクト」を開始した結果、令和8年4月の時点で育休取得率は105.7%に達し、平均取得期間も26.6日と大幅に改善されました。特にこの成果は、育休の取得を個人の責任とせず、組織全体で支える文化が根付いたことが大きな要因です。

利用者とその家族の声



育休を実際に取得した職員からの声は、育休の取得が非常に安心感をもたらしたことを示しています。役職員の理解があったことで、スムーズに育休を取得し、復帰後も家族との関係がより良好になったという意見も挙がりました。また、その家族からも「育児について分担する意識が生まれた」という意見があり、育児のあり方に変化が見られたようです。

今後の展望



今後、新潟市消防局では「男性育休は特別なものではなく、当たり前」という文化を定着させていくことが目標です。このプロジェクトによって育休を取得した職員が将来、リーダーシップを持つ立場に就いた時に、次世代を支えることができる人材となることを期待し、温かい組織の循環を育んでいく考えです。しっかりとした職場環境を整え、若い世代から選ばれる消防本部へと進化していく決意を示しています。

SNSでの情報発信



新潟市消防局は、日々の訓練やイベント情報をInstagramやFacebookで発信しています。

この「とも育てプロジェクト」を通して、新潟市消防局はより良い職場環境の構築を目指し、地域に根ざした取り組みをこれからも続けていきます。


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