ヤマタネがアグリベース辻󠄀の株式取得を決定
2025年6月6日、株式会社ヤマタネは経営会議において、三重県に拠点を置く有限会社アグリベース辻󠄀の株式の一部取得を決定しました。今回の戦略は、持続可能な農業の実現と、今後のビジネス拡大を目指す重要な取り組みです。
有限会社アグリベース辻󠄀について
アグリベース辻󠄀は、三重県東員町に位置する大規模な農業生産法人で、100haの農地を持ち、稲作、麦、大豆、さらには園芸作物の生産を行っています。名古屋都市圏に近く、消費地へ容易にアクセスできる地理的優位を持っており、効率的な生産体制を整えているのが特徴です。自社ライスセンターや大型農機を活用した営農は、安定した経営を実現しています。
ヤマタネの目的
ヤマタネは、1924年に創業以来「安全」「安心」「良食味」のお米を全国に提供してきました。コーポレートメッセージとして“「続く」を支える。”を掲げ、地域コミュニティや生産地との連携を重視しています。また、2024年には新たに株式会社ブルーシード新潟を設立し、複合経営モデルの確立を目指しています。
アグリベース辻󠄀の株式取得により、ヤマタネは安定した経営を行う同社と技術面での連携を深め、農業における持続可能性を高めていく考えです。具体的には、アグリベース辻󠄀が持つ営農ノウハウをブルーシード新潟へ展開し、中部以西での米ビジネスを拡大させる予定です。
株式取得の詳細
今回の取得は、ヤマタネがアグリベース辻󠄀の28株を取得し、議決権の所有割合は46.7%となります。また、ブルーシード新潟は31株を保有することになり、ブルーシード新潟の議決権は51.7%に達します。このことで、両社の連携が強化され、シナジー効果の創出が期待されています。
株式譲渡契約は2025年6月6日に締結され、株式の譲渡実行は翌月の7月7日を予定しています。これにより、ヤマタネの連結決算上の影響は軽微であるとのことです。
展望
異なる農業技術の交流を通じて、地域の農業生産性を向上させ、新たなビジネスモデルを構築することで、両社の成長が期待されています。持続可能な農業への道筋を早め、地域社会とともに成長・発展していくことが今後の重要なテーマです。
この株式取得は、農業の未来を見据えた戦略的な第一歩として、大きな期待が寄せられています。ヤマタネの新たな挑戦から目が離せません。