広島の高校生が平和の思いをトロフィーに込める挑戦

平和への祈りを込めたトロフィー制作

広島市立基町高等学校の生徒たちが、2025年に開催される「天皇盃第30回全国都道府県対抗男子駅伝」のために特別なトロフィーを制作しました。このトロフィーは、平和記念公園の折り鶴を再利用したもので、平和を願う思いが込められています。これまでに世界中から寄せられた折り鶴を通じて、平和のメッセージを広めることを目的としています。

トロフィーのデザイン

トロフィーには、平和の象徴である鶴と、未来へと繋がる思いを表現するためのたすきのモチーフがデザインされています。また、開催地である広島に関連した縁起の良い錦鯉の模様も加わっており、見る者に強いメッセージを伝えます。このトロフィーは、広島市が行う「折り鶴に託された思いを昇華させるための方策」の一環として制作されています。

制作に込めた祈り

トロフィーを制作した生徒たちは、「選手の皆さんの逞しさ、走る勇姿を想像してトロフィーを作りました。私達の平和の想いを繋ぎたいと思います」と語っています。この言葉には、選手たちへの応援だけでなく、次世代への平和の思いを伝えたいという願いが込められています。

大創産業の役割

トロフィー制作を依頼した株式会社大創産業は、2015年から「天皇盃全国男子駅伝」のメインスポンサーとして関わっています。大会当日は特別協賛社賞を授与し、スポーツを通じて平和のメッセージを全国、さらには国際的に発信する機会と考えています。大創産業は、2019年からこのトロフィーの授与を始め、今回で4回目の実施となります。

学びの場としての基町高等学校

広島市立基町高等学校の普通科創造表現コースは、芸術文化の創造・発信を目指す教育プログラムで、1999年に設立されました。生徒たちは、表現活動を通じて個性を磨きつつ、学力もしっかりと学ぶことが期待されています。多くの生徒が芸術系の大学進学を目指し、美術専門の基礎能力を高めることに取り組んでいます。

大創産業の企業情報

大創産業は、生活必需品から趣味嗜好品まで73,000点以上の商品を取り扱う「DAISO」を展開する企業であり、グローバルな小売業を目指しています。社是として「感動価格、感動品質」を掲げており、全国26カ国、5,325店舗（2024年2月現在）を展開しています。広島からの平和のメッセージを全国に広める役割を果たしている企業でもあります。

平和への思いを次世代に伝えていくこのような試みが、今後も多くの人々に感動を与え、広がっていくことに期待が寄せられます。