オイシックス・ラ・大地がアートと食で地域活性化を提案

オイシックス・ラ・大地が挑む地域課題解決

オイシックス・ラ・大地株式会社は、東京都品川区に本社を置き、食品のサブスクリプションサービスを提供しています。この度、同社が手がけるプロジェクトが発表され、地域の課題解決を目的としたその取り組みが評価されました。2025年11月27日（木）には、経済産業省やForbes JAPANが主催する「ART & BUSINESS AWARD 2025」において、アートコラボレーション部門のファイナリストに選出されたのです。

ART & BUSINESS AWARD 2025とは？

このアワードは、企業とアートやアーティストの共創を通じて新しい経済価値の創造を支援を目的としたプロジェクトです。今年が初の試みであり、150を超える作品がエントリーされ、その中から受賞企業やファイナリストが選ばれました。この中で、オイシックス・ラ・大地は、アートを通じて事業内容の向上と新たな経済的価値を生み出した企業として評価され、ファイナリストに名を連ねました。

地域課題に立ち向かうプロジェクトとは

オイシックス・ラ・大地は、2017年から新潟県の越後妻有で開催されている「大地の芸術祭」と連携し、アートと食を通じて地域課題に取り組んでいます。越後妻有地域では深刻な高齢化や農業従事者不足などが問題となっており、その一方で大地の芸術祭も資金面での課題を抱えていました。このような背景から、両者の理念が合致し、共同プロジェクトがスタートしました。

コラボ商品の販売と地域支援

プロジェクトでは、大地の芸術祭に参加するアーティストがデザインしたパッケージの商品を発売しています。これを「コラボ商品」とし、販売の際に得られる売上の3％を、NPO法人越後妻有里山協働機構へのアート使用料として寄付しています。これにより、買い物を通じてお客様も地域支援に参加できる仕組みが生まれています。

この支援により、越後妻有地域の作品の修繕や管理、運営が可能になり、地域活性化が進んでいます。2025年3月末の時点での支援総額は約3,000万円に達しました。

取り組みの成果と顧客への影響

さらに、オイシックス・ラ・大地はアートを通じて新たな消費体験を提供することで、自社のブランド価値向上にも寄与しています。具体的には、コラボ商品を展開することで、販売個数がコラボ開始前の約6.3倍に増え、顧客の認知度も向上しました。これにより、より多くのお客様が食を通じた地域貢献の重要性を認識するようになりました。