AIで育む話し合い力
2025-06-30 15:41:53

新潟青陵高校が実施するAIプログラムで育む話し合い力の新たな挑戦

新潟青陵高校が実施するAIプログラムで育む話し合い力の新たな挑戦



はじめに


新潟の教育現場において就学の選択肢が増えている中、特に注目されているのが新潟青陵高校の通信制課程です。2026年度から始まる新しいカリキュラムでは、AIを活用した「対話力」を育むプログラムが導入されることとなりました。このアプローチは、現代のZ世代のコミュニケーション特性に寄り添ったものです。特に、コグニティ株式会社との共同プロジェクトにより、「話し合い力」を育成する実証実験が進められています。

Z世代の特徴を捉える


コグニティが行った調査によれば、現代のZ世代は「準備していないと発言しない」という傾向が強く、非対面でのやり取りに慣れているため、突然の議論への参加には心理的な抵抗感を覚えることが多いとのことです。この現状を受けて、新潟青陵高校では生徒が気軽に「話し合い」に参加できる環境を作るため、事前に「対話の型」を習得することに力を入れています。

教育へのAIの導入


新潟青陵高校では、AI技術を使って実際のディスカッションを分析し、生徒への具体的なフィードバックが提供できるツール「COG-DISCUSS」を開発しました。このツールは、教員と生徒とのコミュニケーションの中で現れた「良いディスカッション」の特徴を解析し、そのデータを基にそれぞれの生徒に合ったアドバイスを行います。

この取り組みは、ディスカッション前後での生徒の発言量や議論の質がどう変化したかを数値で示し、具体的な改善点を浮き彫りにします。実際のプログラムでは、低下していた発言量がレクチャー後に83%増加したり、話題の発散が減少したりといった成果が確認されています。

ワークショップによる実践的アプローチ


3月には、開発されたフィードバックレポートを用いたワークショップが実施され、生徒たちは自身の議論の内容と教員の議論を比較しながら、実際に「どうすれば議論が深まるか」を体感しました。このような体験を通じて、彼らは実際のディスカッションで自信を持って発言できるようになったのです。

結果と今後の展望


これらの取り組みの結果、参加生徒全体の議論レベルが向上し、様々な角度からの理解が深まったことが実証されています。特に、進行役の迷いが少なくなり、参加者間の論理的な問いかけが増加した点は、このプログラムの効果を如実に示しています。

新潟青陵高校では、今後もこのプログラムを通じて、通信制課程においても活発にコミュニケーションを図る力を育成していく方針です。物理的な距離がある中でも、AIを活用した新たな教育方針によって、生徒たちが草の根的に学び合い、「つながり」を感じる教育環境の構築がおこなわれていくことには大きな期待が寄せられています。

まとめ


「つながっていても、話し合えない」という現代の課題を解決するために、新潟青陵高校の挑戦は始まったばかりです。コグニティとの共同プロジェクトが、この教育の新しい可能性を切り拓いていくでしょう。今後も、彼らの成長を見守りながら、このタスクが教育に与える影響を注視していきたいと思います。


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